今オフ、西武の補強が止まらない。22日にはDeNAからFA宣言をしていた桑原 将志外野手(福知山成美)の入団会見を開いた…
今オフ、西武の補強が止まらない。22日にはDeNAからFA宣言をしていた桑原 将志外野手(福知山成美)の入団会見を開いた。FA選手の獲得は16年オフの木村 昇吾氏以来10年ぶりだ。同日には新外国人として元ヤンキースのアラン・ワイナンス投手と元パイレーツのアレクサンダー・カナリオ選手の加入も決まった。既に台湾の統一ライオンズで活躍した林安可の獲得も発表しており、投手でも巨人から戦力外を受けていた高橋 礼(専大松戸―専修大)と育成契約を結ぶなど12球団一の積極補強に動いている。
中でも今オフ一番の「大当たり補強」となりそうなのが日本ハムからFA権を行使して移籍した石井 一成内野手(作新学院ー早稲田大)だ。16年のドラフト2位でプロ入りを果たし、9年目の今季は108試合打率.259、6本塁打、30打点の数字を残した。守備にも定評があり、二塁手のレギュラー候補の一人だろう。
西武はこれまで外崎 修汰内野手(弘前実)、源田 壮亮内野手(大分商―愛知学院大―トヨタ自動車)が二遊間のレギュラーとしてチームを支えてきた。しかし外崎は打撃不振に怪我もあり思うような結果を残せず、源田も今季打率.209と苦しみスタメン出場の機会も減らしている。
若手では滝沢 夏央内野手(関根学園)が持ち味の守備で存在感を示し、今季最多の125試合に出場した。石井の獲得によって滝澤が本職の遊撃手で出場する可能性もあり、チームの中心であった「トノゲン」にとっても大きな刺激となりそうだ。2人とも老け込む年齢ではなく、若手や新戦力の壁となる活躍に期待がかかる。
今までにない積極補強で血の入れ換えも進み、競争意識が生まれることは間違いない。過渡期を経てAクラス入り、優勝を目指す西武の本気度が伺えるオフとなっている。