ヤクルト球団公式YouTubeは24日までに、「【メジャー挑戦】村上宗隆選手、ロングインタビュー&ラストイヤーに密着」と…

ヤクルト球団公式YouTubeは24日までに、「【メジャー挑戦】村上宗隆選手、ロングインタビュー&ラストイヤーに密着」と題した動画を、移籍発表に合わせて公開した。

村上はホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約52億7000万円)で合意し、22日(日本時間23日)には入団会見を行った。

動画は、10月下旬に行われた三輪正義2軍内野守備走塁コーチ(41)とのインタビュー場面からスタート。キャンプ中に迎えた25歳の誕生日を祝われる映像も収められており、特製ケーキを前に村上は「25歳にもなりましたし、来年はアメリカに挑戦することも自分の中で決めています。今はヤクルトで優勝することだけを考えて頑張っていきたい」と語り、将来を見据えた思いを力強く口にした。

当時の心境を改めて問われると、「もちろん優勝したい思いで2月1日を迎えましたし、その準備はできていたんですけど。結果そういう風にはならなかったので、すごく悔しく思ってますね、まずは」と振り返った。

昨年のケガの影響で、今季キャンプは2軍スタート。上半身のコンディション不良により3月中旬のオープン戦途中で離脱し、今季初出場は4月17日の阪神戦。だが同試合で再び負傷し、出場選手登録を抹消。2度目のリハビリとなり、復帰は球宴後までずれ込んだ。

1度目のケガはシーズン前。村上は出場試合数を意識しながらリハビリを進めていた。ファームの試合にも出場し、着々と復帰への手応えをつかんでいたが、開幕直後からチームは苦しい戦いが続いており、早期復帰への思いが強まっていた。

青木宣親GM(43)からは「マジで無理するなよ」と声をかけられていたが、「『大丈夫です』と言ってしまって。結局ケガをしてしまった。やっぱり経験している人たちのいうことは間違いなく聞くべきだなと思いましたし、自分も一歩引いて大丈夫なのかっていう、作業が必要だった」と反省した。

2度目のリハビリは「1回目よりもすごく重いケガだった」と回顧。慎重さをより意識し、違和感があればすぐさま練習を中止するなど、前回の経験を生かして調整を進められたたという。離脱期間中には新たな過ごし方にも目を向け、「本を読むにしても、瞑想(めいそう)、座禅を組んでみるとか」と語り、「次もしケガしたときには、つながるのかなと思っています」と前向きに捉えている。

プロ8年目で初めて長期離脱を経験した村上。ケガと向き合った時間を経て、確かな手応えと教訓を胸に新たなステージへ活躍の場を移す。