レジェンドに続く覚醒の2年目とする。昨秋ドラフト1位の巨人石塚裕惺内野手(19)が23日、都内の球団事務所で契約更改交渉…
レジェンドに続く覚醒の2年目とする。昨秋ドラフト1位の巨人石塚裕惺内野手(19)が23日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、30万円増の年俸1230万円でサインした。
ルーキーイヤーながらファームで打率3割2分7厘をマークし、9月にはプロ初安打を記録した若武者は、憧れの背中を追いかける。「勇人さんは2年目でレギュラーつかみましたし、僕もそこに続けるように」と定位置をつかみにいく。高卒2年目で開幕スタメン、遊撃のレギュラーをつかんだ坂本勇人内野手(37)の歩んだスターロードに続く。
課題は明確にある。1軍で出場した9試合は全て途中出場。「守れないと試合には出られない」とレベルの高さを痛感した。来年1月は沖縄で行われる坂本勇の自主トレに参加する。シーズン中にアドバイスをもらい「もっともっと教わりたい部分がたくさんあった」と直訴した。偉大なる先輩の守備に「やっぱり安定感が(違う)。スローイングもすごく上手。一番聞きたい。そこにたどりつきたい」と背中を追い、ディフェンス面の強化を図る。小さい頃から憧れていたレジェンドから技術を吸収しに行く。
狙うは2リーグ制後、球団史上5人目となる10代開幕スタメン入り。坂本勇だけでなく、王貞治氏や松井秀喜氏ら偉大なOBが10代で経験した開幕の舞台に照準を合わせる。「優勝の戦力になれるように」。レジェンドと肩を並べ、飛躍の1年を歩み始める。【北村健龍】(金額は推定)