「Cot's Baseball Contracts」に記載された契約詳細 ヤクルトからポスティングシステムを利…
「Cot's Baseball Contracts」に記載された契約詳細
ヤクルトからポスティングシステムを利用した村上宗隆内野手が21日(日本時間22日)、ホワイトソックスとの契約を発表した。米移籍大手メディア「MLBトレード・ルーマーズ」のFA選手ランキングで全体4位、予想契約は8年1億8000万ドル(約284億円)とされたが、2年総額3400万ドル(約52億7000万円)に収まった。もっとも、活躍次第では“昇給”も手にできるようだ。
選手の契約詳細をまとめた「Cot’s baseball contracts」には村上の2年契約が言及されている。契約金は100万ドル(約1億5700万円)で、2026年の年俸が1600万ドル(約25億1000万円)、2027年年俸が1700万ドル(約26億7000万円)。2027年オフ、村上が28歳のシーズンでFAとなる。
注目すべきは「インセンティブ」。2026年のアワード結果に基づき、2027年の年俸が増額される。MVP受賞ならプラス100万ドル、投票2位または3位なら50万ドル(約7850万円)の増額、4~10位なら25万ドル(約3900万円)が加算される。そして新人王獲得ならプラス25万ドルだ。
日本人選手で1年目からMVPを獲得したのは2001年のイチローのみ。新人王は野茂英雄(1995年)、佐々木主浩(2000年)、イチロー(2001年)、大谷翔平(2018年)の4人。村上が大谷以来8年ぶりの栄誉を手にすれば、来季年俸は1625万ドルまで増額する。
加えて、本人の同意なしにマイナーリーグへの降格がない「マイナー拒否権」も付帯されている。2年連続100敗以上を喫するホワイトソックスにあって、村上が仮に不振でも我慢強く起用される可能性は高いが、「マイナー拒否権」によって立場は一定以上、確保される。また、専属通訳、日本・米国間の航空運賃の払い戻しも別途用意されている。(Full-Count編集部)