相撲人生を象徴する「史上初」の冠が舞い込んだ。大相撲で大関経験者の朝乃山(31=高砂)が、幕内から三段目に2度転落しなが…
相撲人生を象徴する「史上初」の冠が舞い込んだ。大相撲で大関経験者の朝乃山(31=高砂)が、幕内から三段目に2度転落しながら、いずれも幕内に返り咲く史上初の力士となった。日本相撲協会は22日、初場所(来年1月11日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表。西十両4枚目だった11月の九州場所で12勝3敗の朝乃山は、東前頭16枚目に番付を上げ、3度目の幕内昇進を決めた。都内の部屋で報道陣に対応し、来年中の三役復帰、さらに大関再昇進を目標に掲げた。
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近年の朝乃山の浮沈
◆21年5月 新型コロナウイルスのガイドライン違反で夏場所12日目から、師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)の判断で謹慎休場。翌名古屋場所から6場所出場停止処分で大関から陥落。
◆22年7月 名古屋場所で西三段目22枚目で復帰。7戦全勝で初の三段目V。
◆23年1月 再十両初場所で14勝1敗。十両初V。
◆23年7月 再入幕2場所目の名古屋場所で左腕負傷し、8日目から4日間休場。再出場後4連勝締めで勝ち越し8勝4敗3休。
◆24年5月 3年ぶりに三役復帰、小結で迎えた夏場所を右膝を痛めて全休。
◆24年7月 初日から3連勝も、4日目の一山本戦で左膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大けが。5日目から休場し3勝2敗10休。
◆25年3月 5場所連続休場から、春場所で西三段目21枚目で復帰し優勝。
◆25年11月 3度目の十両で秋、九州と2場所連続12勝3敗。来年初場所で3度目の幕内を確実とした。