学法石川Track & Field インスタグラム(@gksk_tandf)より福島の学法石川高校が21日、京都市のたけ…

学法石川Track & Field インスタグラム(@gksk_tandf)より

福島の学法石川高校が21日、京都市のたけびしスタジアム京都発着コースで行われた第76回全国高校駅伝競走大会男子で、2時間0分36秒の大会新記録で初優勝を果たしました。福島県勢としても初の快挙となります。

1区の増子陽太選手(3年)が日本選手区間最高記録となる28分20秒の快走で首位に立つと、3区の栗村凌選手(3年)も区間賞を獲得。7区間すべてでトップを守り切る完全優勝となりました。2位は仙台育英(宮城)、3位は倉敷(岡山)が入りました。

【画像】優勝メンバー 集合写真

大会総合結果トップ20

第76回全国高校駅伝男子には全国から58校が出場しました。上位20校の結果は以下の通りです。

1位 学法石川(福島) 2時間0分36秒 ★大会新記録 2位 仙台育英(宮城) 2時間0分59秒 3位 倉敷(岡山) 2時間1分41秒 4位 鳥取城北(鳥取) 2時間2分11秒 5位 八千代松陰(千葉) 2時間3分22秒 6位 西脇工(兵庫) 2時間3分24秒 7位 拓大一(東京) 2時間3分34秒 8位 豊川(愛知) 2時間3分36秒 9位 鳥栖工(佐賀) 2時間3分38秒 10位 佐久長聖(長野) 2時間3分45秒

11位 東農大二(群馬) 2時間3分46秒 12位 市船橋(千葉) 2時間3分51秒 13位 宮崎日大(宮崎) 2時間4分21秒 14位 札幌山の手(北海道) 2時間4分24秒 15位 興國(大阪) 2時間4分32秒 16位 九州学院(熊本) 2時間4分35秒 17位 水城(茨城) 2時間4分42秒 18位 小林(宮崎) 2時間4分57秒 19位 洛南(京都) 2時間5分13秒 20位 須磨学園(兵庫) 2時間5分24秒

2位の仙台育英も2時間0分59秒と従来の大会記録を上回る好タイムを記録しています。前回まで2連覇の佐久長聖は10位となり、3連覇はなりませんでした。21位以降の全結果は大会公式サイトで確認できます。

優勝校の全区間成績

学法石川は全7区間で安定した走りを見せました。各区間の詳細は以下の通りです。

1区(10km) 増子陽太(3年) 28分20秒 区間1位 2区(3km) 若田大尚(1年) 8分19秒 区間12位 3区(8.1075km) 栗村凌(3年) 23分13秒 区間1位 4区(8.0875km) 佐藤柊斗(3年) 区間3位 5区(3km) 末唯久海(3年) 8分39秒 区間3位 6区(5km) 保芦摩比呂(3年) 14分24秒 区間2位 7区(5km) 美澤央佑(1年) 14分29秒 区間11位

特に優勝の決め手となったのは1区と3区です。1区の増子選手が日本選手最高記録で首位に立つと、3区の栗村選手が2位に20秒差をつける区間賞でリードを拡大しました。4区以降も安定した走りで首位を守り、1年生アンカーの美澤選手が歓喜のゴールテープを切りました。

全中継所でトップ通過という完璧なレース運びが、大会新記録につながりました。


【動画】世界に挑むリレー侍

区間賞一覧 全7区間

7区間のうち複数区間で好記録が生まれました。各区間の区間賞は以下の通りです。

【1区】10km 区間賞:増子陽太(学法石川・3年) 28分20秒 ★日本選手最高記録 従来の日本選手最高記録(28分43秒)を23秒更新しています。

【2区】3km 区間賞:フェリックス・ムティアニ(山梨学院) 7分40秒

【3区】8.1075km 区間賞:栗村凌(学法石川・3年) 23分13秒

【4区】8.0875km 区間賞:近江亮(仙台育英・3年) 23分02秒

【5区】3km 区間賞:斎藤晴樹(佐久長聖・3年) 8分36秒

【6区】5km 区間賞:北村蓮(倉敷・3年) 14分09秒

【7区】5km 区間賞:若林司(仙台育英・3年) 14分03秒

1区の増子選手は序盤から積極的なレース運びで後続を引き離しました。西脇工の新妻遼己選手(3年)も28分40秒と従来の記録を上回る快走を見せています。

選手コメント・監督コメント

レース後、学法石川の選手・監督が喜びを語りました。
増子陽太選手(3年)は「世代ナンバーワンは自分だと証明したかった。たくさんの人に支えられた」とレースを振り返りました。
アンカーの美澤央佑選手(1年)は「45秒も差があったので安心して走れました。3kmぐらいで優勝を確信しました」と語っています。
松田和宏監督は「この1年間、選手たちは全国優勝を目標に頑張ってきました。悲願を達成できるとしたら、このメンバーかなと思っていましたので、非常にうれしいです」と選手たちを讃えました。

2026年大会への展望

2026年の第77回大会は、学法石川の連覇なるか、それとも仙台育英の雪辱かが注目されます。今大会で4位と好成績を残した鳥取城北などの新興勢力も台頭しています。
2時間1分の壁が破られた今、来年以降さらなる記録更新が期待されます。再び師走の京都が熱くなる日が待ち遠しいです。学法石川の悲願達成と、高校駅伝の新時代の幕開けを告げる大会となりました。次世代を担う若き選手たちの戦いは、これからも続きます。

文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部