三浦大輔氏、横浜市内でのイベントに登場 野球を心から楽しむという“原点”への回帰だ。横浜市ケーブルテレビ協議会が放送する…
三浦大輔氏、横浜市内でのイベントに登場
野球を心から楽しむという“原点”への回帰だ。横浜市ケーブルテレビ協議会が放送する「今日から! ベイスターズ」の公開収録が22日、横浜市内で行われ、今季までDeNA監督を5年間務めて退任した三浦大輔氏がゲストで登場。退任後の生活の変化などを語った。収録内容は年明け2月7日午後6時から放送される。
ジャケットを含めて上下黒で決め、リーゼント姿で登場した“ハマの番長”は、オープニングでファンとハイタッチのサービス。トークイベントで新たにチャレンジしたいことを問われると「草野球チームを作ったんです。楽しみながらやっています。野球が好きになった僕の原点です」と声を弾ませた。
「僕らは子どもの頃に友達と、学校が終わったら公園や空き地で日が暮れるまで野球をやっていました。あの気持ちに戻れましたね。うまい下手は関係なく、とにかく純粋に野球を楽しむ。本当は去年、チームを作る計画をしていたんですけど、忙しかった。やっと今年できました」
長男・澪央斗が昨年、大学を卒業して社会人になったことが契機となったという。「息子と一緒に野球をやりたいと思っていました。それが第一です。高校、大学の時はプロアマ問題もありますからね」。澪央斗とは監督退任後にゴルフで使用するバッグをプレゼントされたというほど良好な関係を築いている。パパ友や澪央斗の友人らを中心に軟式野球チーム「リーゼントスターズ」を結成した。
前日の21日が初陣。俳優・小沢仁志が率いるチームと試合を行った。「予報はずっと雨だったけど、ちょうどその時間に雨がやんだんです。現役の時は“雨男”でしたけど、奇跡的にその時間だけ雨がやんでいました」。試合には敗れたものの、投手も務めたほか遊撃や三塁も守り「楽しかったです。みんな終始笑顔だったんです。純粋に野球を楽しみました」と振り返った。
「野球の楽しさ、面白さを伝えていければいい」
イベント後には野球人口の減少問題にも言及。危機感を抱く人が多い中「時代とともに選択肢が増えているからだと思います。僕らが子どもの頃に比べて、いろんなスポーツがある。その中で世界で活躍している日本人も増えている」と分析した。
「選択肢が増えた中で、僕たちは野球の楽しさ、面白さを伝えていければいい。インスタグラムでも発信していきたいし、それ以外でも、できる限りのことをやっていきたい。今は空き地で野球がなかなかできない。公園も危ないとかで野球ができないので、グラウンドで子どもたちは遊んでくれればいい。子どもの成長につなげられるようなサポートはしていきたい」
まずは自分たちが野球を楽しむ。前日の草野球チームの試合の様子は自身のインスタグラムにも投稿。「大の大人が、ヘロヘロなっても、あんなに笑顔なんですよ。野球っていいスポーツだなぁって改めて思いました」。今後については「定期的にやると体がもたない」と言いつつ「また、これを続けていきたい。間を空けながらですけど、またやりたい」と意気込みを示した。
「場所は決めずに、河川敷も含めて楽しんでいきたいと思う。形式にこだわらず、緩~く、純粋に楽しんでいきたい」。厳しい勝負の世界からひとまず離れ、重圧から解放されたのは間違いない。野球の楽しさを再認識し、球界発展へ発信を続けていく。(尾辻剛 / Go Otsuji)