村上宗隆がホワイトソックスと2年52億7000万円で契約 大型契約が予想されていた去就は、2年という短期契約で決着した。…
村上宗隆がホワイトソックスと2年52億7000万円で契約
大型契約が予想されていた去就は、2年という短期契約で決着した。ホワイトソックスは21日(日本時間22日)、ヤクルト・村上宗隆内野手と契約を結んだことを発表。契約期間はわずか2年で、総額3400万ドル(約52億7000万円)に収まった理由を複数の米メディアが報じた。
米スポーツ局「ESPN」のジェフ・パッサン記者は、村上について「彼は三塁や一塁を守れるとは言え、守備に懸念があり、ストライクゾーン内の球に対して空振りが多い傾向が、予想よりも市場の動きを鈍らせた」と記事で言及。各球団は、移籍市場の想定より比較的低額での長期契約を模索したが、村上側はより高額な短期契約を選択したと伝え、「レベルの高いMLB投手陣に対応できる能力を自ら証明する道を選んだ」と報じた。
2027年シーズン終了後にはFA資格を得るため、パッサン記者は「もしそれを示すことができれば、ムラカミは27歳で再び市場に出ることになる」としてより大規模な契約を手にする準備が整うと予想した。今後の活躍次第で巨額契約を勝ち取る可能性があることを示した。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「2年契約となったことで、ムラカミは28歳で再びフリーエージェント市場に出る立場となる。『The Athletic』は以前、このような短期契約が否定のしようがない可能性になり得る理由を詳しく報じていた」と、これまで同メディアが示してきた展望が当たっていたと言及。「一部の球団は、ムラカミの守備力と空振りが多い傾向に懸念を抱いており、そのため長期契約はリスクが高いと見なされていた」と、村上獲得が抱えていたリスクについて紹介した。
村上は2022年に打率.318、56本塁打、134打点で3冠王を獲得。NPB通算8年間で843安打、打率.270、246本塁打、出塁率.394、OPS.951と、日本で圧倒的な成績を残し、ポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を決断した。
米移籍大手メディア「MLBトレード・ルーマーズ」のFA選手ランキングで村上は全体4位に位置づけられ、予想契約は8年1億8000万ドル(約284億円)とメガディールが期待されていたが、結果的に契約規模は大幅に縮小。2年後に巨額契約を勝ち取るためにも、ホワイトソックスでの活躍に期待がかかる。(Full-Count編集部)