<東京女子プロレス:八王子大会「せ~の、メリークリスマス!2025」>21日◇東京たま未来メッセ◇観衆327人(満員)今…

<東京女子プロレス:八王子大会「せ~の、メリークリスマス!2025」>21日◇東京たま未来メッセ◇観衆327人(満員)

今大会はメインイベント以外はすべて7分一本勝負で行われた。セミファイナルのシングルマッチで東京女子のリーダー山下実優と、元SKE48で今年からプロレス一本に専念している荒井優希が対戦。山下が1分5秒、スカルキック(頭部への後ろ回し蹴り)で荒井を仕留め、まさかの“65秒殺勝利”を飾った。

立ち上がりに首を取られた荒井が、強烈なエルボー連打やビッグブーツ、串刺しビッグブーツで流れを一気に持っていったかに見えたが、山下が得意のキックで反撃。顔面へのハイキックを2発たたき込み、さらに必殺のスカルキックでまさかの早期決着となった。

厳しさを見せた山下は試合後「まだまだですね、荒井。まあでも、もう私が多く言わなくても荒井本人が分かってると思いますよ。これからどうしていくか。今日この試合でどう荒井が思ったか。そこが分かっていれば、これからの荒井が楽しみだなと思いますよ」と期待も込めつつ話し「私はいつでも荒井を倒せる。私は負けないです」と締めくくった。

一方の荒井は「え、何言えばいいのか分からないです。自分は今日、山下さんと対戦っていうチャンスだと思ってたから。7分間、短い時間だけど絶対に荒井が今までの全部ぶつけて、絶対勝ちたいって思ってたので。なんかすごい、自分の思い描いてた、想像してた、こうなりたい自分と今日の自分がかけ離れすぎていて。本当に自分でもなんか涙も出ないくらいショックですし、幻だったのかなってくらい本当に一瞬だったので。悔しすぎてまだ向き合いきれてないんですけど」とぼうぜん。

そして「もう年も変わるし、来年に向けて、荒井もできることをやりたいし。自分としても一番ピークに持ってくるようにと思ってたタイミングでの秒殺、今までで一番、次に続けられなかった試合になってしまったので。ちょっと1回、自分と向き合う時間を作って。自分なりに一歩前にまた踏み出せるように頑張りたいと思います」となんとか言葉をふりしぼり「相手のことを実は考えすぎちゃうので。来週また年内ラストの試合があるから、少しでも良くなった状態で出られるように頑張ります…頑張るしかない」と前を向いた。