<フィギュアスケート:全日本選手権>◇21日◇東京・代々木第一体育館◇女子フリー渡辺倫果(三和建装/法大)が、トリプルア…
<フィギュアスケート:全日本選手権>◇21日◇東京・代々木第一体育館◇女子フリー
渡辺倫果(三和建装/法大)が、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)2本を決めた。ショートプログラム(SP)6位で迎えた大一番。冒頭、単発だけでも難しい大技を3回転半-3回転トーループの2連続にし、見事成功。場内が沸騰した。
出来栄え点(GOE)1・14を積み上げると、続いて単発の3回転半。こちらも美しく決め、GOEを1・94まで伸ばした。
VIP席には「トリプルアクセルの顔」がいた。92年アルベールビル五輪の銀メダリスト伊藤みどりさん(56)と10年バンクーバー五輪で銀メダルの浅田真央さん(35)が、そろって現地観戦。ともに3回転半を代名詞とした2人の前で、渡辺が2本を成功させ、大舞台を沸かせた。
2季前に演じたプログラム「JIN-仁-」に回帰し、その後も3回転ルッツ-ダブルアクセル(2回転半)の2連続も決めて、ジャンプの基礎点が1・1倍になる演技後半へ。ここで3回転ルッツ、さらに2回転半-1回転オイラー-3回転サルコーの3連続に挑んだが、減点。それでも最後まで演じ切り、フィニッシュの瞬間から涙腺が崩壊した。
ただ、演技構成点が伸びなかったこともあり、得点も爆発といかず。“今季自己ベスト”の140・16点はマークしたが、合計211・52点で青木祐奈を超えられず、暫定2位。目指す26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)への道が険しくなり、キス・アンド・クライでは、笑顔はなかった。
渡辺は、この3回転半を武器に4大陸選手権で23年に5位、翌24年には3位に食い込んだ。世界選手権は23年大会に出場して10位だった。