オランダ1部の名門アヤックス入りが決まった日本代表DF冨安健洋(27)が21日、契約締結して帰国し、取材に応じた。イング…
オランダ1部の名門アヤックス入りが決まった日本代表DF冨安健洋(27)が21日、契約締結して帰国し、取材に応じた。
イングランド・プレミアリーグのアーセナルを7月に退団し、無所属となっていたが、同じ日本代表DF板倉滉(28)の所属するクラブへの加入が確定。23年に右膝を手術し、今年2月にも再び手術を受けて長期離脱していた。
長いリハビリ期間を経て、ようやく復帰のめどがたった。24年6月の活動を最後に日本代表からも遠ざかるが「日本代表の活動というのはもちろん気にはしてましたけど、どちらかというと自分にフォーカスしていた。それはこれからも変わらないと思うので、よりこれからの期間は自分にフォーカスすべきかなという風に思ってます」とまずは自身のコンディション調整に集中する。
来年6月にはワールドカップ(W杯)北中米大会が迫る。日本はオランダ、チュニジア、欧州プレーオプB勝者と同じF組に入った。「前回大会もそうでしたけど、個人的にはヨーロッパの国とやる方がやりやすい部分が多いんで。そういった意味では、いいグループっていう言い方はしないですけど、どこが来ても簡単じゃないですし、W杯という大会である以上、何が起こってもおかしくはないんで。森保(一監督)さんが優勝というのを掲げてますし、僕もそのW杯の舞台に立って、その優勝に貢献できればいいなと思ってます」と力を込めた。
来年3月31日には、イングランド代表と、ウェンブリー競技場で国際親善試合を実施する。自身が所属したアーセナルが本拠地を置くロンドンでの強化マッチ。「もちろんそこは目指してますし、そこでイングランド対戦できたら面白いですね」とニヤリ。「アーセナルファンにも結局あいさつできてないんで、一応というか、ちゃんとそこで自分の元気な姿というか、そのファンにも見せられることができたら最高のシナリオかなと思いますけど、ほんとに1日1日やっていくしかないんで、もう1個1個全力でやっていただければなと思います」と前を見た。
今回所属するアヤックスは、欧州チャンピオンズリーグの前身大会を3連覇するなど、計4度のヨーロッパ制覇を誇る、首都アムステルダムを本拠とする強豪だ。
冨安はJリーグのアビスパ福岡から、シントトロイデン(ベルギー)ボローニャ(イタリア・セリエA)を経て2021年にアーセナル入り。主にサイドバックとして活躍したが、長期離脱を繰り返して、フリーから再起を目指していた。【佐藤成】