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12月19日(現地時間18日、日付は以下同)、フェニックス・サンズはホームでゴールデンステイト・ウォリアーズと対戦し、99-98で勝利した。同点で迎えた試合時間残り0.4秒、リバウンド争いからファウルによるフリースローを獲得したサンズが接戦をものにした。
激しい試合展開以上に注目を浴び物議を醸しているのが、サンズの“悪役”ディロン・ブルックスの行動である。サンズが5点のリードを保っていた第4クォーター残り41秒、3ポイントを放ったステフィン・カリーに対しシュートチェックに飛んだブルックスはカリーの腹部に向かって腕を振り当てた。ブルックスの腕は肋骨付近にあたりカリーはその場でコートに倒れ込み、ブルックスにフレイグラント・ファウルが宣告された。
ブルックスのフレイグラント・ファウルによって与えられたフリースローをカリーが2本とも沈め、かつ直後のポゼッションでジミー・バトラーが3ポイントを決めたことでサンズは同点に追いつかれ、サンズはあわや逆転負けという状況に追い込まれた。不要かつ悪質なファウルによってチームを不利な立場に立たせたブルックスは、試合後次のように振り返っている。
「少し自分を見つめ直さないといけないね。それだけかな。これで2回目だし、学ばないとね」
自身が「2回目」と言う通り、ブルックスが重要な局面でファウルを犯したのは2試合連続となる。14日のロサンゼルス・レイカーズ戦では、サンズの1点リードで迎えていた第4クォーター残り12秒でブルックスがレブロン・ジェームズに詰め寄ったことでテクニカルファウルを宣告され、2度のテクニカルによる退場処分が下された。さらに試合も114-116で逆転負けを許す結果となった。
サンズのデビン・ブッカーはウォリアーズ戦後の取材に応じ、ブルックスの闘争心に理解を示しながら、ブルックスの振る舞いについて言及した。
「ここ2試合で彼のプレーが問題となった場面はいずれも、試合の重要な局面だったんだ。そこを学ばないといけない。ディロンに怒っているわけじゃないし、毎晩あのエネルギーと闘争心を持ってきてほしいとは思ってるんだ。一方で、今日みたいな場面も起こり得る。でも、それはコントロールできるはずだ」
サンズは今シーズン15勝12敗でウェスタン・カンファレンス7位につけている(20日終了時点)。諸刃の剣になりつつある“悪役”ブルックスをどのように活かし、シーズンを戦い抜くことができるか。