<フィギュアスケート:全日本選手権>◇20日◇東京・代々木第一体育館◇男子フリー6年連続の全日本でショートプログラム(S…

<フィギュアスケート:全日本選手権>◇20日◇東京・代々木第一体育館◇男子フリー

6年連続の全日本でショートプログラム(SP)12位の大島光翔(22=富士薬品)が、大技4回転ルッツに大舞台で挑んだ。演技冒頭、果敢に踏み切って、転倒こそしたが、場内から大きな拍手が送られた。代名詞かつ、メッセージにも書いた「真っ赤っ赤」の衣装で132・97点の合計212・98点。自身の終了時点で2位につけた。

ジュニア時代の21年、前回22年北京オリンピック(五輪)の代表最終選考会を兼ねた全日本(さいたまスーパーアリーナ)でも冒頭に4回転ルッツ挑戦。その後も23年の東日本選手権などで挑んできた。

同じ埼玉アイスアリーナで練習する明治大の後輩、佐藤駿(21=エームサービス/明大)も武器とする大技を、この日も成功こそできなかったが、チャレンジは歓声が評価してくれた。

その後はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)-3回転トーループの2連続や、基礎点が1・1倍となる後半の3回転フリップ-1回転オイラー-3回転サルコーなどを成功。最後のジャンプを降りると両腕を上げてガッツポーズし、演技のフィニッシュ後は目を潤ませた。

キス・アンド・クライでは満面の笑み。得点は自己ベストの147・53点には届かず、父の淳コーチも「あぁ」と思わず声を出したが、すぐ愛息の光翔が笑顔で制して、最後はそろって最高のガッツポーズを披露した。

SPは73・47点だった愛称「スタァ」は、羽生結弦さんも演じた「Let Me Entertain You」で前日19日も盛り上げた。フリーは青春映画の主題歌「フットルース」で代々木を沸かせた。