<プロボクシング:全日本新人王決勝>◇20日◇東京・後楽園ホールスーパーフライ級決勝で「大橋ジムの布袋さん」こと布袋聖侑…
<プロボクシング:全日本新人王決勝>◇20日◇東京・後楽園ホール
スーパーフライ級決勝で「大橋ジムの布袋さん」こと布袋聖侑(21=大橋)が所属ジム6人目の全日本新人王を逃した。
東軍代表として、西軍代表の松尾タンク拓海(20=真正)と拳を交え、0-3の判定負け。「最後は気持ちで負けないように頑張ってきたんですけど…。相手の方がパワーと技術があった」と言葉を詰まらせた。
布袋のスタイルとなる前に出て左フックを打ち込み、右ストレート、左ボディーを打ち込む松尾と打ち合った。至近距離での打ち合いを得意なはずだったが、松尾の繰り出す右アッパー、右オーバーハンド、ワンツーなどを回避しきれずにジャッジの支持を得られなかった。布袋は「何度か(懐に)入れたり、パンチをもらわなかったが、その後の攻撃、ディフェンスをさせてもらえなかった。少しは手応えはあったが、もう1歩いけなかった。練習でやってきたことを出させてもらえなかった」と悔しそうな表情を浮かべた。
所属ジムは世界王者5人、全日本新人王も5人とそれぞれ輩出。布袋は世界王者の人数を上回る6人の新人王を狙っていたが、届かなかった。宮城農高出身で、元世界3階級制覇王者・八重樫東トレーナー(42)の「激闘王」スタイルにあこがれ、大橋ジムに入門。23年9月にプロデビューを果たしていた。