大相撲の新大関安青錦(21=安治川)が、十両から大関まで番付を大きく上げた1年を「75点」と、やや辛口に自己採点した。2…

大相撲の新大関安青錦(21=安治川)が、十両から大関まで番付を大きく上げた1年を「75点」と、やや辛口に自己採点した。20日、東京・町田市で行われた朝稽古に参加。朝稽古では若い衆にぶつかり稽古で胸を出し、自らは前頭豪ノ山に胸を借りてぶつかった。取組では関脇王鵬を、右を差して力強く寄り切り。超満員の観衆から盛大な拍手を浴びた。

今年は西十両5枚目で臨んで12勝3敗だった初場所から始まり、6場所全てで2桁白星を挙げた。春場所で新入幕を果たすと、そこから5場所連続の三賞受賞。新入幕からの連続三賞受賞としては、横綱大の里と並ぶ史上最長記録をつくった。それでも安青錦は、今年1年の自己採点を求められると「75点。6場所のうち、優勝は1回しかしていないから」と、わずかに優勝が届かない場所が続いたことを、マイナス25点の理由に挙げた。

初場所は関取2場所目で、師匠の安治川親方(元関脇安美錦)を前に、部屋の各力士が1年の目標を発表する新年の儀式で、当初は「幕内に上がります」と述べたという。だが師匠に「それで足りるのか?」と問われ「三役に上がります」と、上方修正したと明かした。ただ、実際には、上方修正した目標をも上回る、付け出しを除く史上最速の初土俵から所要14場所で大関にまで昇進した。目標を上回るスピード出世が誇らしいか問われると「まあ、いいじゃないですか」と、照れ笑いを浮かべた。

ただ、素顔は21歳の若者。出身のウクライナでのクリスマスの思い出は、日本人の子どもと同様に、寝ている間に枕元、もしくはクリスマスツリーの木の下に置かれたプレゼントのおもちゃに、大喜びした少年時代の思い出の一端を明かした。「クリスマスは家族で過ごす日。今の自分にとっては、部屋のみんなが家族。部屋のみんなと一緒に過ごしたい」と、穏やかな笑顔を浮かべて話した。

11月30日に長崎・諫早市から始まった冬巡業も、22日連続開催となる21日の埼玉・新座市での開催を最後に終了。22日には初場所の番付発表が行われ、クリスマスも休みではない。2026年は、かねて目標に掲げる横綱昇進を含む、100点満点を目指す1年になるかと思いきや「100点になることはない」と、きっぱり。「6場所全て優勝しても?」と問われても「それは、やってみないと分からない」と、冷静に返した。どんなに結果を残しても、満足することはない向上心。それが、一段と安青錦を強くさせそうだ。【高田文太】