MLB.comのパドレス番記者、AJ・カサベル氏がキウム・ヒーローズからポスティングシステムでMLB移籍を目指していたソ…

MLB.comのパドレス番記者、AJ・カサベル氏がキウム・ヒーローズからポスティングシステムでMLB移籍を目指していたソン・ソンムン(宋成文、29)内野手が18日(日本時間19日)パドレスと契約に合意したと報じた。

 報道によると、今回の合意はパドレスが先発右腕マイケル・キングとの再契約を発表した直後に伝えられた。関係者が同サイトのマーク・フェインサンド記者に明かしたところによると、契約規模は3年総額1300万ドル(約20億4000万円)程度とみられている。

 同記事はキングの契約会見に出席したプレラーGMのコメントを引用し、球団の並々ならぬ期待感を伝えた。プレラーGMは宋成文について「非常に生産性の高い選手であり、チームに多才さをもたらしてくれると感じている」と語り、「少なくともここ数年、我々のレーダーに入っていた選手だ」と、長年にわたり調査を続けてきたことを明かした。

 さらにプレラーGMは、近年の宋成文の成長を高く評価。「特にこの2年間で、彼は自身のプレーを全く別のレベルへと引き上げた」と絶賛し、韓国でのサードのゴールデングラブ賞受賞や、メジャー級の速球に対応できる打撃能力を高く評価していると付け加えた。

 また、メジャーリーグ専門記者のフランシス・ロメロ記者はあるスカウトの評価を引用し、宋成文のポテンシャルについて『キム・ハソン(金河成)とキム・ヘソン(金慧成)の中間程度の才能だ』と評価。『タイプとしては金河成に近いが、パワーと守備力はやや及ばない』と分析しており、メジャーでの適応力に注目が集まっている。

 カサベル記者の分析によれば、宋成文の起用法は「ベンチからのユーティリティ」が有力視されている。しかし、パドレスの内野陣は柔軟なコンバートが可能であり、ジェイク・クロネンワースの一塁転向や、主力のマニー・マチャド、ザンダー・ボガーツらの休養日に二塁や三塁をカバーする役割を担うことになるという。また、クロネンワースにトレードの噂があることから、「ソン・ソンムンが彼の代わりを務める左打ちの内野手として定着する可能性もある」と展望している。

 記事は最後に、宋成文が2025年シーズンにKBOで打率.315、26本塁打、25盗塁、OPS.917というキャリアハイの成績を残し、選手会選出の年間最優秀選手に輝いたことを紹介。金河成(キム・ハソン)らの後を継ぐ、パドレスの新たな韓国人内野手としての活躍に期待を寄せた。