<フィギュアスケート:全日本選手権>◇19日◇東京・代々木第一体育館◇女子ショートプログラム(SP)男子で三浦佳生(かお…

<フィギュアスケート:全日本選手権>◇19日◇東京・代々木第一体育館◇女子ショートプログラム(SP)

男子で三浦佳生(かお、20=オリエンタルバイオ/明大)が2位発進し、初の五輪に近づいた。国際スケート連盟(ISU)非公認ながら、今季自己最高95・65点。昨秋からの不振を脱し、来年2月のミラノ・コルティナ五輪3枠目争いで優位に立った。104・27点で首位の鍵山優真、87・99点で5位の佐藤駿と10代から切磋琢磨(せっさたくま)。五輪出場が有力な2人を追い、20日のフリーに挑む。女子SPは5連覇と五輪代表即内定が懸かる坂本花織(シスメックス)が79・43点で首位発進した。

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○…ジュニアグランプリ(GP)ファイナルで史上初の4連覇を果たした島田麻央(17=木下グループ)がショートプログラム(SP)に臨み、79・33点をマークした。冒頭のトリプルアクセル(3回転半)を皮切りに、3回転フリップ、ルッツ-トーループの連続3回転と全3本のジャンプを成功。スピンやステップでも最高レベルの「4」の評価を引き出し、国際スケート連盟(ISU)非公認ながら、中井亜美(TOKIOインカラミ)の持つ今季SP世界最高得点78・00点を1・33点も上回る高得点をたたき出した。

キスアンドクライでは、驚いた表情を浮かべ、右手で口を押さえながら喜びをかみしめていた。

その後に演技した坂本花織(シスメックス)が79・43点の好演でトップに立ったため、島田は2位となった。初優勝へ、0・1点差を追う。

◆五輪への道 男女シングルの出場枠は各3。今大会の優勝者が最優先で代表入り。2人目は2、3位、GPファイナルの日本勢上位2人、全日本終了時で国際スケート連盟公認のシーズン最高得点上位3人から選出。3人目は、世界ランキングや日本連盟独自の国際大会ポイント上位3人などを選考対象に加える。ペアの出場枠は2で、五輪出場の条件である基準のスコアをクリアしているのは三浦、木原組と長岡、森口組のみ。アイスダンスは団体のみの出場で、基準のスコアに達しているのは吉田、森田組だけとなっている。