メジャー移籍を目指す村上に短期契約の可能性が浮上した(C)Getty Images ヤクルトからポスティングシステムでの…

メジャー移籍を目指す村上に短期契約の可能性が浮上した(C)Getty Images

 ヤクルトからポスティングシステムでのメジャー移籍を目指している村上宗隆について、短期契約の可能性があることを、米ポッドキャスト番組『Foul Territory』に出演したケン・ローゼンタール記者が伝えている。

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 同記者は、村上が守備面への不安や三振が多いことが懸念されるとした上で、「信じられないほどのパワーがあり、それはチームが切望するパワーだ。だから、彼と契約するということは、彼が次のカイル・シュワバーになるかもしれないと賭けていることになる」と説明している。

 加えて、村上自身が必ずしも長期契約を求めていない可能性があり、球団側も短期契約を望んでいる可能性があると指摘している。

 通算340本塁打を放ってきたシュワバーも守備面や三振数の多さが懸念され、2020年オフにカブスからノンテンダーFAとなっている。ただ、21年はナショナルズとレッドソックスで113試合に出場して打率.266、32本塁打、71打点の成績を残した。

 22年にフィリーズと4年総額7900万ドル(約94億円)で契約し、2年連続で45本塁打以上をマーク。昨季は56本塁打で大谷翔平を上回り、本塁打王に輝いた。今オフにFAとなったが、5年総額1億5000ドル(約235億円)でフィリーズと再契約した。

 同記者は、村上の短期契約の可能性について触れ「(根拠のない)単なる数字だが、例えば、2年総額4000万ドルという契約で合意したとしても、(ヤクルトに対して)ポスティング・フィー(譲渡金)を支払う必要がある。ロースターの1人や2人を失わなければならないことも考えると、少し問題が複雑になってくる」と見解を示している。  

 続けて「魅力的な打者で、日本で22年には56本塁打を放って活躍したが、メジャーでどう適応できるかは疑問だ。日本からやって来る打者には常に疑問がつきまとう」と指摘。それでも「彼にはとてつもなく大きな可能性がある」と伝えている。

 交渉期限が米東部時間12月22日午後5時となっているが、果たしてどんな決着を迎えるのか。日本を代表するスラッガーの行方に注目が集まる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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