2026年の米下部コーンフェリーツアーに臨む石川遼が18日、都内のゴルフ場で取材に応じた。14日に閉幕したQシリーズ・…

2026年は米国下部コーンフェリーツアーでスタートを切る石川遼

2026年の米下部コーンフェリーツアーに臨む石川遼が18日、都内のゴルフ場で取材に応じた。14日に閉幕したQシリーズ・ファイナルステージ(最終予選会)を34位タイで終え、「6位~40位タイ」の出場カテゴリーに滑り込んだ。「競争が激しい世界で戦えることがすごく楽しみ」と意気込みを語った。

昨年はセカンドステージ(2次予選会)で敗退しただけに、「次のステップに進めた」と喜ぶ。2013年からPGAツアーに参戦し、17年に出場権を喪失。「恵まれた環境ではあったけど、自分の中ではすごくどん底で、すごく追い込まれていた」と、当時は下部ツアー行きを断念して日本ツアーに戻った。30代半ばでの再渡米は、「本当の意味でうまくならないと、厳しいところは突破できない」ことを学んだ上での挑戦と言える。

目指す先はPGAツアーへの昇格だ。今季は平田憲聖が下部ツアーの年間ポイントレースで15位に入り、トップ20に付与される昇格チケットを手に入れた。「憲聖が見せてくれたスゴさを、まざまざと知らされることになる。彼の後を追っていけるように頑張りたい」

1月11日(日)開幕の「バハマ・グレート・エグズーマ・クラシック」(ザ・オーシャンクラブGC at アトランティス)で始まるシーズンは、10月の最終戦までに全25試合を予定。石川はまず、シーズン10戦目終了時のリシャッフル(出場優先順位の入れ替え)を突破しなくてはならない。

カリブ海に浮かぶバハマに始まり、南米でもプレーする。厳しい環境での戦いを見据え、「その場しのぎのゴルフではなく、しっかり自分の実力を出せる準備をしたい。やり切る姿勢を。中途半端な形では絶対に通用しない」と表情を引き締めた。(編集部・石井操)