カステヤノスは今季OPS.694、WAR-0.8と不振 フィリーズが元巨人のアドリス・ガルシア外野手と1年1000万ドル…
カステヤノスは今季OPS.694、WAR-0.8と不振
フィリーズが元巨人のアドリス・ガルシア外野手と1年1000万ドル(約15億5000万円)の契約に合意したと、米複数メディアが報じた。これに伴い、ニック・カステヤノス外野手が放出される可能性が浮上している。
2016年に巨人に所属したガルシアは、2018年にマイナー契約したカージナルスでメジャーデビュー。2019年オフにレンジャーズに移籍し、2023年には大谷翔平投手に次いでリーグ2位の39本塁打をマーク。同年のリーグ優勝決定シリーズではMVPに輝き、チームのワールドシリーズ制覇に貢献した。
しかし、過去2年はOPS.700以下にとどまり、今季の19本塁打はレギュラー定着後ワーストと成績が下降。オフにノンテンダーFAとなっていた。ガルシアのフィリーズ入りが濃厚となり、米メディアは一斉速報。その中で、米ニューヨーク・ポスト紙の敏腕記者ジョン・ヘイマン氏は自身のX(旧ツイッター)を更新。「カステヤノスはいずれフィリーズを去ることになる」と“予言”した。
33歳のカステヤノスは5年1億ドル(約150億円)の契約で2022年からフィリーズに加入。来季も2000万ドル(約30億円)の契約が残っている。もっとも、今季は147試合で打率.250、17本塁打、OPS.694にとどまり、苦手な守備の拙さもあってアメリカの代表的な記録サイト「ベースボール・リファレンス」の勝利貢献度のWARは-0.8。このオフにトレードされるのでは、と噂されていた。ガルシアの加入となれば、両翼のレギュラーは決して安泰ではない。
ヘイマン記者は「いくつかのチームは(契約の)少ない割合を負担する(意向を示す)だろうが、どのようになっても彼の代わりは(既に)確保された アドリスが新右翼手」と、カステヤノスがレギュラーの座を失うと見ている。他にも米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者もXで「何も疑うことなく、ニック・カステヤノスがフィリーズに戻らないと思っていたかもしれない」と指摘し、「正右翼手をアドリス・ガルシアに渡した。カステヤノスの契約は残り2026年シーズン分の2000万ドルだ」と、同じ見解を示している。
カステヤノスのフィールドの成績も低下傾向にあるだけでなく、今季は「不適切な発言」をしたことでスタメンを外されるなど、素行が良い選手でもない。果たして、来季も熱狂的なフィリーズファンの前でプレーしているだろうか。(Full-Count編集部)