若き左右の両輪がシーズン「先発完走」を誓った。ソフトバンク松本晴投手(24)と大津亮介投手(26)が16日、本拠地みずほ…
若き左右の両輪がシーズン「先発完走」を誓った。ソフトバンク松本晴投手(24)と大津亮介投手(26)が16日、本拠地みずほペイペイドーム内の球団事務所で契約交渉に臨み、松本晴が年俸900万円から4倍の年俸3600万円でサイン。保留から2度目の交渉となった大津は1300万円増の年俸6800万円で納得の判を押した。
名前通り、晴れ晴れとした顔で会見に姿を見せた松本晴は来季の目標をキッパリとした口調で言った。「来季は開幕から最後まで先発として続けること」。3年目の今季は29試合に登板し6勝6敗、防御率2・76。半数以上の15試合が先発登板だったが、シーズン前半と後半は中継ぎだっただけに「自分としては悔しいシーズンだった」とも振り返った。今オフには前田純とともに米国トレも行い、チェンジアップとカットボールの精度を高めた。「このオフもしっかり(練習に)取り組めば(先発枠は)勝ち取れる」と自信を見せた。
2度目の交渉となった大津もローテ確保が最低限の目標だ。「来シーズンは2ケタ勝利に1年間、(先発で)フル回転したい」と口元を引き締めた。今季は12試合で6勝2敗、防御率1・92。来季から背番号も「19」に変更。さらに背筋も伸びる。来春キャンプの仕上がりも例年よりも早めて「開幕ローテ」を確定させる目算だ。「(昨年、今年と)2年連続して仕上がりが遅かった。ピッチングも2クールくらい早めようと思っています」。年明けの自主トレはオリックス山岡らと沖縄で体をいじめ抜く予定だ。
ホークス先発陣は2年連続開幕投手を務めた有原らの去就が不透明だ。先発陣の再構築が大きな課題だが台湾から徐若熙(シュー・ルオシー、25)投手を獲得。厳しい戦いを22年ドラフト同期の大津と松本晴がしっかり2枠を確保する。【佐竹英治】