前週に米女子ツアーの最終予選会(Qシリーズ ファイナルステージ)で10位タイに入って来季出場権を獲得した櫻井心那は、「J…

新天地での幕開けが今から楽しみ

前週に米女子ツアーの最終予選会(Qシリーズ ファイナルステージ)で10位タイに入って来季出場権を獲得した櫻井心那は、「JLPGAアワード」の会場でも多くのツアー仲間から祝福された。今季米ツアーで優勝を飾った4選手も出席しており、同じマネジメント事務所でもある山下美夢有はハイタッチで迎えてくれたという。

山下だけでなく竹田麗央岩井明愛と千怜のツインズ、この日は不在だった西郷真央と5人が敢闘賞を受賞。今季米ツアーを席巻した“先輩”たちの活躍ぶりを改めて実感し、続いていきたい思いも強く芽生える。「すごく勇気をもらえましたし、来年がより楽しみだなって気持ちと頑張ろうっていう気持ち、刺激をもらいました」とうなずく。

シックな黒のドレスで登場した櫻井心那(左)

予選会で獲得した限定的な出場資格「カテゴリー15」で臨む新天地の初戦は3月になることが濃厚。タイ、シンガポールに続くアジアシリーズ3戦目の中国開催「ブルーベイLPGA」(5日~/鑑湖ブルーベイGC)はやはりフィールドが絞られるものの、今季実績で言えば2024年の最終予選会で24位タイだった馬場咲希も出場することができた。「ブルーベイは出られそう…みたいに聞きました。出られる試合は出たい」。巡ってくるチャンスを生かし、ルーキーの第一関門となるリシャッフル突破を目指すだけではない。「勝ちたいです」。その先にあるターゲットをはっきりと口にする。

早期に結果を残し、スケジュール的に無理のないタイミングで日本ツアーにもスポット参戦できるなら願ってもないこと。「凱旋の試合とか、ちょっと憧れがあったんです。(1年目から)できるか分からないですけど、帰ってくるからには恥ずかしくないような実力というか、うまくなって帰ってきたい」と夢を広げる。

多くある課題の中でも優先順位の高いアプローチの強化、トレーニング、ビザの取得など海外転戦の具体的な準備…。慌ただしいオフを過ごしながら、新たな挑戦のスタートを待ちわびている。(編集部・亀山泰宏)

今年は8月「CAT Ladies」で涙の2年ぶり5勝目を挙げた