「ATPファイナルズ」(11月12日~11月19日/イギリス・ロンドン/室内ハードコート)ダブルスの予選グループAのウッドブリッジ/ウッドフォード組で、ボブ・ブライアン(アメリカ)/マイク・ブライアン(アメリカ)は11月14日、ジェイミー・…

「ATPファイナルズ」(11月12日~11月19日/イギリス・ロンドン/室内ハードコート)ダブルスの予選グループAのウッドブリッジ/ウッドフォード組で、ボブ・ブライアン(アメリカ)/マイク・ブライアン(アメリカ)は11月14日、ジェイミー・マレー(イギリス)/ブルーノ・ソアレス(ブラジル)を相手に接戦を制して、予選突破に向けて弾みをつけた。スコアは7-5、6(3)-7、10-8、試合時間は1時間46分だった。

今回の対戦カードでは、両ペアともその実績も、実力も申し分ない。ブライアンは双子の兄弟によるペアで、ダブルスでの四大大会の制覇も達成したり、過去のマスターズでも優勝するなど、名を轟かせてきた。

一方、マレー/ソアレスのペアでは、マレーはATPのシングルスランキングで1位にも輝いたアンディ・マレー(イギリス)の兄で、ソアレス組んで、2016年には「全米オープン」優勝の栄冠も手にした。◇   ◇   ◇

試合は1セット目から緊迫した雰囲気で推移。両組が2ゲームずつサービスをキープして、中盤に差し掛かった第5ゲームで、マレー/ソアレスがブレークに成功。リードを確保した。

しかし、ブライアン兄弟のペアも、1ブレークダウンの不利な立場から、粘りを見せた。1セット目の終盤に入る第10ゲームを、4-5の1ゲームのビハインドで迎えると、マレー/ソアレスのサービスを、ブライアン兄弟がブレークし、土壇場で再び均衡を取り戻した。さらに、そこで勢い付いたのか、12ゲーム目のマレー/ソアレスのサービスをブレークして、1セット目を取得した。

一方、第2セットでは、マレー/ソアレスがこれ以上セットを落とせないこともあったのか、気を吐いた。ブライアン兄弟と互いに1ブレークずつ達成してイーブンで迎えたタイブレークで、3度のミニブレークに成功。ブライアン兄弟にもミニブレークを1度だけ許したが、結局、マレー/ソアレスが2セット目を守りきった。

すると、勝敗は10ポイント制のタイブレーク方式で決着をつける「スーパータイブレーク」へもつれ込んだ。ブライアン兄弟はその中で、勝負強さを見せ、1ポイント目、4ポイント目のミニブレークを含む、4連続でポイントを取得して、優位に立った。

その後は、お互いにサービスポイントをキープし、ブライアン兄弟は、1ミニブレークを許すも、スーパータイブレークの序盤で得たリードを守りきり、勝利を手にした。

予選グループAのウッドブリッジ/ウッドフォード組では、予選の2試合目となるルーカシュ・クボト(ポーランド)/マルセロ・メロ(ブラジル)対ブライアン兄弟、マレー/ソアレス対イバン・ドディグ(クロアチア)/マルセル・グラノイェルス(スペイン)の2戦が15日に行われる予定だ。(テニスデイリー編集部)

※ブライアン兄弟はマレー/ソアレスのペアに勝利し、予選突破に向けて勢いづいた

(Photo by Hongbo Chen/Action Plus via Getty Images)