サッカーJ3の栃木SCは11日、J2昇格を逃した責任をとって退任した小林伸二・前監督(65)の後任に、DFとして200…

 サッカーJ3の栃木SCは11日、J2昇格を逃した責任をとって退任した小林伸二・前監督(65)の後任に、DFとして2009~10年シーズンに所属していた米山篤志氏(49)が就任すると発表した。米山氏は「再びこのクラブの一員として皆様と共に歩んでいく機会を得られたことを心からうれしく思います」と話している。

 米山氏は現役時代、ヴェルディ川崎や名古屋グランパスなどJ1で活躍し、日本代表にも1度選出された。J1では通算244試合に出場し11得点。09年にJ2だった栃木SCに移籍し、計54試合に出場した。

 11年の引退後は指導者の道を歩み、川崎フロンターレやFC町田ゼルビアのコーチなどを務めた。23年からJ3カマタマーレ讃岐の監督として指揮を執ったが、今年7月、成績不振のため解任されていた。

 米山氏は宇都宮市出身。「私にとっても地元である栃木を熱く盛り上げていくために、強敵ひしめくリーグ戦の中で最も輝くチームになることを目指し全力を尽くす」とコメントした。

 栃木SCはJ2から降格した今季、前半戦で苦戦を強いられ、後半戦に入っても一時は17位まで低迷。7月26日の栃木シティ戦の勝利をきっかけに8戦負けなしと勢いづいたが、その後は伸び悩んだ。最終成績は17勝7分け14敗の勝ち点58。昇格プレーオフ圏内にわずか勝ち点1届かず、7位で今シーズンを終えていた。(岡本智)