【オーランド(米フロリダ州)10日(日本時間11日)=四竈衛】ウインターミーティング3日目を迎え、FA市場が徐々に活発化…

【オーランド(米フロリダ州)10日(日本時間11日)=四竈衛】ウインターミーティング3日目を迎え、FA市場が徐々に活発化してきた。長距離砲ピート・アロンソ一塁手(31=メッツFA)がオリオールズと5年総額1億5500万ドル(約240億円)で合意。ポスティングでの移籍を目指すヤクルト村上宗隆内野手(25)と巨人岡本和真内野手(29)の本格交渉が、秒読み段階となってきた。

前日のシュワバー(フィリーズ)に続き、アロンソの着地点が決まったことで、いよいよ村上、岡本の順番が巡ってきた。ブレグマン(レッドソックスFA)、タッカー(カブスFA)の大物が残っている一方、シュワバー、アロンソを逃した球団が、今後は本格参戦する見込み。有力代理人スコット・ボラス氏は「1人の選手が動けば、他の選手も動く。各球団は、その契約の影響を受けて、より直接的になる」と話しており、大きなパズルのピースがはまり次第、次のピースに進むのがメジャーのFA市場の特徴でもある。

6年~8年の大型契約が見込まれる村上には、これまでブルージェイズなどが強い興味を示しており、今後は主砲アロンソが抜けたメッツが有力候補の1つに浮上。レッドソックス、マリナーズなどを含め、絞り込み作業を進めることになりそうだ。

5年前後の複数年契約が予想される岡本に対しては、ブレグマンが移籍した場合のレッドソックス、村上と「両にらみ」のメッツ、マリナーズ、ヤンキース、早い段階から興味を示しているパイレーツなどが候補として挙げられている。

いずれにしても、カギを握るのは、「ビリオネア」の大富豪スティーブ・コーエン氏がオーナーを務め、メジャー屈指の資金力を持つメッツ。解禁直後、やや鈍かったFA市場が動き始めたことで、村上、岡本とも、年内決着の可能性が出てきた。