<現役ドラフト>◇9日楽天は9日、現役ドラフトでソフトバンク佐藤直樹外野手(27)を獲得した。JR西日本から19年ドラフ…

<現役ドラフト>◇9日

楽天は9日、現役ドラフトでソフトバンク佐藤直樹外野手(27)を獲得した。JR西日本から19年ドラフト1位でソフトバンクに入団。23年オフに戦力外通告を受け、育成落ちを経験も、プロ6年目の今季は大きく飛躍した。自己最多の104試合に出場。打率2割3分9厘、5本塁打、18打点、10盗塁はすべてキャリアハイの成績を残した。右打ちの外野手は手薄で走攻守3拍子そろい、レギュラー候補として期待される。

この日、福岡市内の球団事務所を訪れ、取材対応した佐藤直は「急やったんで、ゴルフ行ってたんですけど、慌てて来ました」。ラウンド中に球団関係者から電話がかかってきたという。「残り4ホールぐらいやったんですけど、結構叩いたっすね。多分、その電話的に現ドラかなと思ったんで、とりあえずは終わらせようというか、もう適当に」。ゴルフウエアのまま直行したことを明かした。

同じ右打ちの強打者との対面を心待ちにする。「僕、浅村さんがめっちゃ好きというか、すごい、めっちゃバッティングの動画見てたりしたんで。ホークスのすごい人といっぱい野球できましたけど、自分の憧れの選手と野球できるのは楽しみな気持ちはあります」と力を込めた。

楽天外野陣はFA宣言した辰己の去就が不透明で補強ポイントに合致する。両打ちの田中和を除くと支配下の右打ち外野手は吉野、ゴンザレスの2人だけと手薄。走攻守3拍子そろい、中堅も守れる佐藤直の獲得は戦力底上げに直結する。

今回の移籍はポジティブに受け止めている。「あんまり楽天の球場でヒット打ったことないんですけど、頑張ってレギュラー取って、優勝できるように貢献していきたいっていう前向きな気持ちです」。ソフトバンク戦では「意味が分からないくらい打ちまくりたいです」と活躍を誓った。

楽天からは辰見鴻之介内野手(25)が広島に移籍する。