レジェンドであるクーマンが率いるオランダ。その国内では森保ジャパンに対する分析が早くも展開された(C)Getty Ima…

レジェンドであるクーマンが率いるオランダ。その国内では森保ジャパンに対する分析が早くも展開された(C)Getty Images

 シビアな組み合わせだ。

 現地時間12月5日、アメリカの首都ワシントンD.C.のジョン・F・ケネディ・センターで、来年6月に開幕する北中米ワールドカップの組分け抽選会が行われ、8大会連続8度目の出場となる日本は、オランダ、チュニジア、そして欧州予選プレーオフB組(スウェーデン、ウクライナ、ポーランド、アルバニア)の勝者と同じグループFに加わった。

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 欧州2か国が同居するグループに入った日本。史上初のベスト8進出を目指すチームにとっては厳しい戦いが待ち受けている。それは仮に1次リーグを突破したとしても同様で、史上最多5度の世界一を経験している“王国”ブラジルとマッチアップする可能性もある。森保一監督が「厳しいグループに入ったなという印象。相手が強いということ」と気を引き締めたのも無理はないだろう。

 もっとも、オランダ国内では、「楽観論」が唱えられた。

 過去の実績、そしてタレントの顔ぶれから、このグループにおいて1次リーグ突破の「最右翼」といっても過言ではないオランダ。ゆえに通算成績で3戦無敗(2勝1分け)と分がいい日本も眼中にないのかもしれない。元サッカー選手で、国内の人気解説者でもあるハンス・クラーイJr.氏は、米スポーツ専門局『ESPN』のオランダ版で、「日本戦は興味深い。難しい試合になるかもしれない」と前置きした上で、次のように論じた。

「ポット1とポット2のすべての国が勝ち進むだろう。このグループには、チュニジアも加わっていて、彼らを決して軽視しているわけではないが、彼らの突破は不可能だろう。我々の代表は初戦となる日本戦で小さなミスを犯して、躓いたとしても、残りの2試合で必ず挽回できるだろう」

 さらに元オランダ代表FWのルネ・ファン・デル・ギープ氏は、「日本は良いチームだ。つい最近、ブラジルに勝利し、数年前にはドイツとスペインに勝った。彼らは確かに良いチームだ」と強調。一方で「おそらく楽勝というわけではないが、彼らに負けるということはない。我々は必ず勝ち抜ける」と断言した。

 日本は難敵たちとどう対峙するのか。開幕までの約半年間での底上げが成否をわけそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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