◇米国女子◇Qシリーズ(予選会) ファイナルステージ 初日(5日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシング…

櫻井心那はアクシデントにもめげず10位発進

◇米国女子◇Qシリーズ(予選会) ファイナルステージ 初日(5日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングズコース(6664yd/パー72)、フォールズコース(6643yd/パー71)

開幕前日の3日(水)、櫻井心那は会場に来なかった。いや、来られなかった。前週の日本ツアー最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」をプレーして1日に渡米。コースチェックを行った翌日が猛烈な寒さだったこともあってか、体調を崩してしまったという。「もう、ずっと寝てました。夜9時まで寝てました」と苦笑するほど休養に専念していただけに、雨で第1ラウンドが順延になったことはコンディション回復にプラスに働いた部分もある。

「100パーじゃないですけど、ゴルフができるくらいにはなりました」と動けるようになったものの、懸案事項はもうひとつ。この日回ったクロッシングズコースの下調べが全くできていなかったからだ。それでも、櫻井の分まで時間をかけて事前チェックを行ってくれた宮崎晃一キャディの情報も頼りながら、「探り探り」のプレーで3アンダー「69」をマーク。地力を見せつけた。

事前チェックできず“ぶっつけ本番”のクロッシングズコースで3アンダー

前半13番(パー5)からの3連続を含め、ハーフで4バーディ。うまく打てたと自ら納得のシーンも、結果的にピン方向に飛んだシーンもあった中、グリーン上でしっかりチャンスを生かした。

少し雨も降って再び寒さが厳しくなった後半は疲労が出て、腹痛にも見舞われるアクシデント。ただ、1Wショットを左バンカーに入れて2打目を出すだけだった5番でボギーを喫した以外はスコアカードに傷をつけなかった。「耐えたなって。(前半の)貯金があって良かったし、ボチボチです」。渡米から開幕まで、さらにラウンド中の過酷さを思えば、3アンダー10位発進に及第点をつけられる。

寒さが厳しくなった後半も耐えた

雨予報が気になる2日目だが、チェック済みのフォールズコースを回れるのはポジティブな要素。初挑戦となる最終予選会を「毎日アンダーを目指してやれれば、いい感じに行けるかなって。コツコツやります」と冷静に戦い抜く。(アラバマ州モビール/亀山泰宏)