ラックスは今年1月にドジャースから加入…予想年俸は500万ドル 今オフのFA市場で注目を浴びている一人が、56本塁打&1…

ラックスは今年1月にドジャースから加入…予想年俸は500万ドル

 今オフのFA市場で注目を浴びている一人が、56本塁打&132打点の2冠に輝いた大砲のカイル・シュワーバー外野手だ。米スポーツメディア「ジ・アスレティック」はシュワーバーをレッズが狙っているし、煽りを受けてギャビン・ラックス内野手がトレードされる可能性を指摘する。

 同メディアの敏腕記者、ケン・ローゼンタール氏が3日(日本時間4日)、「レッズのカイル・シュワーバー獲得への関心と、その他のMLBオフシーズン情報」とした記事を寄稿。“地元出身”のパワーヒッターもレッズに興味を持っているとしながら、「レッズにとっての問題は、フィリーズがほぼ間違いなく、より高額な条件を提示するだろうということ」と指摘する。

 同メディアのFA契約予想で、シュワーバーは5年1億4500万ドル(約217億円)と評価された。一方でレッズは中小規模マーケットとあり、補強にかけられる金額は決して潤沢ではない。ニック・クラール編成本部長によると、資金は約2000万ドル(約30億円)と見られ、ローゼンタール記者は「単年でもそれよりはるかに高いコストがかかるだろう」とする。

 強打者だけでなく、ブルペン強化も必要不可欠とあり、レッズはとにかく予算を捻出するしかない。そこで、「年俸調停で500万ドル(約7億7600万円)と予測されるユーティリティのギャビン・ラックスや、同程度の年俸帯の選手をトレードで放出する可能性はある」と見る。

 ラックスは2016年ドラフト1巡目(全体20位)でドジャースに入団し、トップ・プロスペクトとして高い評価を受けてきた。故障もあったが、昨季は自身初の2桁本塁打をクリアしたものの、キム・ヘソン内野手が加わったことでレッズへトレードとなった。移籍1年目は140試合で打率.269、5本塁打53打点、OPS.724と一定の成績を残したが、予想される年俸額と比較したときにやや物足りなさも残る。

 11月末にはノンテンダーFAとなる可能性も取り沙汰されたが、ひとまずレッズ残留となっている。もっとも、ラックスをトレードに出したとしても浮く額は微々たるもの。ローゼンタール記者がシュワーバーにとって、このオフが最後の大型契約のチャンスで「重要なのは金銭であり、レッズが十分な額を用意できるとは考えにくい」と占うように、シュワーバー争奪戦に勝利するには抜本的な“改革”が必要だ。(Full-Count編集部)