◇国内男子◇カシオワールドオープン 3日目(29日)◇Kochi黒潮CC(高知)◇7375yd(パー72)◇晴れ(観衆…

パター変更をスタート前に決断した蝉川泰果。ビッグスコアにつなげた

◇国内男子◇カシオワールドオープン 3日目(29日)◇Kochi黒潮CC(高知)◇7375yd(パー72)◇晴れ(観衆2637人)

スタート30分前に蝉川泰果が決断した。朝の練習グリーンで2日目まで使っていたマレット型のパターで2球ほど転がした後、ピン型のエースパターであるピン「PLD ミルド アンサー パター」と入れ替えた。

「雰囲気ですが、ピン型ってどんな振り方をしても自分の振りたいように動かせるパターかなと。元々そんなにまっすぐ打つのが得意じゃないので、自分の感覚を出して打つのが今は良いんじゃないかなと思って替えました」と理由を説明した。

ピン型のエースパターが好調

通算5勝のうち2022年「日本オープン」を含めて4勝をあげた愛用パターが、バーディ量産に貢献した。出だし1番は3mを決めてバーディ発進。15番と16番は1mを決めて連続で伸ばし、18番(パー5)は奥から3mを沈めるバーディで締めくくった。8バーディ「64」でプレーし、17位から通算14アンダー3位に浮上。今週で自己最少の26パットを結果につなげた。

2打差からの逆転優勝を目指す

「あがり5ホールで3つしっかりと伸ばし切れた。ショットとパッティングと両方とも良かったかな」とうなずく内容。今季残り2戦で賞金ランキングは3位につけ、トップを走る金子駆大との約3720万円差を逆転するには今週、または来週の最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」での1勝がマストとなる。

ショットも良好

「ここでもう少し面白くしたい。JTカップの最終日までもつれるところまでいければ。あしたも全力で頑張ります」と意気込む。初めての賞金タイトルへ、2打差からの逆転優勝で金子にプレッシャーをかけたい。(高知県芸西村/玉木充)