◇国内男子◇カシオワールドオープン 事前(26日)◇Kochi黒潮CC(高知)◇7375yd(パー72)元プロ野球投手…

レギュラーツアーは初出場となる

◇国内男子◇カシオワールドオープン 事前(26日)◇Kochi黒潮CC(高知)◇7375yd(パー72)

元プロ野球投手のアマチュア松坂大輔氏はレギュラーツアー初出場となる。プロアマ戦では、上井邦浩とともにラウンドしてショットの感触を確かめた。

「きょうは黒潮らしい風が吹いていた。風が吹いたらアウトですね。僕ら(アマチュア)は風を意識しすぎるとミスしやすくなる」。高知県で春のキャンプを行っていた西武時代から慣れ親しんだコースだが、この日は太平洋から吹き付ける強風に悪戦苦闘した。

大会を盛り上げる

ドライバーの飛距離は250ydから330ydと苦笑いで説明するが、「やるからには最初から予選通過を諦めてやるわけにはいかない。可能性はゼロに近いかもしれないが、泥臭く。少しでも近づけるように一打一打に集中してやりたい」と力を込める。

昨年は下部ABEMAツアー「太平洋クラブチャレンジ」と「PGM Challenge」に出場したが、どちらも最下位で予選落ちに終わった。「競技ゴルフに出るようになってスコアを出すためにはアプローチ、パターが大事とトップアマの人を見ていて思った。スコアを作るのはグリーン周り。一生懸命取り組んでいる」。レギュラーツアー各日のスコアをアンダーパーでラウンドした元プロ野球選手はいない。

グリーン周りが大事

今週は賞金王や賞金シード争いも佳境を迎えている。ピリピリした空気が流れるクラブハウスに「雰囲気は一味違う。出場するのは申し訳ない…と思いながら参加している。これまでとは違う緊張感を周りの選手からは感じる。良い緊張感を持ってプレーできたらと思った」

「自分がこんなにゴルフにハマるとは思ってなかった。やっていて良かったのは野球以外の競技の方とも会うことが増えた。野球だけだと会うことなかった社長さんとか、いろんな人と会えたことですかね」。元プロ野球選手では真弓明信以来(2015年「ミュゼプラチナム」予選落ち)のレギュラーツアー参戦。感謝の気持ちとともにティオフする。(高知県芸西村/玉木充)