高校野球界では2025年もたくさんのヒーローが誕生した。秋からの新チームにも、2026年度に輝きを増しそうな選手はたくさ…
高校野球界では2025年もたくさんのヒーローが誕生した。秋からの新チームにも、2026年度に輝きを増しそうな選手はたくさんいる。そのなかで未来のヒーロー発掘も含め、好プレーヤーを紹介していきたい。明治神宮大会で見事、初優勝を果たした九州国際大付(福岡)の「スーパー1年生」と呼ばれる岩見 輝晟外野手(1年)からスタートする。
明治神宮大会の初戦、山梨学院(山梨)で先発。初めてみる最速144キロの「スーパー1年生」の投球に注目したが、関東大会を制した1番から3番を3者連続三振に切って取る最高の立ち上がりを見せた。1番打者を真ん中から内角低めへ落ちるスライダーで空振りの三振を奪うと、2番打者には高めのややボール球の直球を振らせて連続三振。そして、プロも注目する菰田 陽生内野手(2年)を内角をえぐるようなインハイへの直球で、ややよけながらスイングするような中途半端な打撃しかさせずに空振り三振に仕留めて見せた。右打者3人に対して、直球はやや高めに浮くものの、空振りを奪い、低めへの変化球も交えて打球を前に飛ばさせなかった。
187センチのやや細身の長身を生かして、角度のついた直球を投げる。力みもあるのか高めが多かったが、低めへしっかり決まるような投球ができるようになれば、末恐ろしい左腕になりそう。右打者への内角へしっかり投げ込むこともできるし、制球力も基本ができている。
テークバックの左肘の使い方が柔らかく、打者からすれば球の出どころがつかみにくく、140キロに満たない球速ながら、キレで空振りが取れるのもうなずける。腕の振りの割には速球が伸びてくるようにも見える。明治神宮大会決勝で、9回2死まで11奪三振の快投を演じたのも不思議ではない。九州大会、明治神宮大会では計35.1回を投げ、40三振を奪う「ドクターK」ぶりを発揮した。
体力がつき、スタミナが増せば、さらにいい投球ができるようになるだろう。投手としては、まだまだ伸びしろはある。
打者としても高評価を受けている。明治神宮大会では10打数で無安打と結果を残すことはできなかったが、九州大会では打率4割と非凡なところを見せた。特に準決勝の神村学園(鹿児島)戦では、3安打をマーク。エース右腕の龍頭 汰樹投手(2年)から右安打、左安打、中安打と広角に3安打を放った。
バットを寝かしてゆったりと構え、投手の動作に合わせ早めにバットを立てたトップをつくる。ややアッパー気味のスイングながら、その速さは1年生とは思えない。スイングでは左手で押し込むような特徴があり、どちらかといえば左方向へ強い打球が飛びやすくなる。こちらも体ができてパワーがつけば、逆方向への本塁打も打てる素質がある。
投打の「二刀流」のスーパー1年生として注目される岩見。来年センバツ出場はほぼ確実で、甲子園の大舞台で躍動する日が待ち遠しい。