◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 最終日(23日)◇フェニックスCC(宮崎)◇7117yd(パー70)◇…

ショットの乱れをショートゲームでカバーする場面も

◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 最終日(23日)◇フェニックスCC(宮崎)◇7117yd(パー70)◇晴れ(観衆4623人)

大会初優勝を狙った石川遼は通算3アンダーの20位で4日間を終えた。「68」を並べた予選ラウンドを4アンダー6位で通過後、3日目の「71」で後退。この日は2バーディ、2ボギーの「70」にとどまった。12月に行われる米ツアー出場権を争う予選会に出るため、次週の「カシオワールドオープン」(高知・Kochi黒潮CC)が今季国内ツアー最終戦となる。

終盤17番、6mのバーディパットをカップに流し込むと、石川はキャップを取って頭を下げた。2日目、3日目とティショットを左に曲げてダブルボギーを叩いたパー3。「感謝の気持ちで。大変、お世話になったので…」と笑い、ことしも苦労を強いられた大会に別れを告げた。

2週後には米国へ

2次予選は12月2日(火)から4日間、米国5会場で行われる。小平智河本力ら受験を控えた選手たちが次週に渡米する一方で、石川は所属先が主催するホスト大会に出場する。

最終日の終了後に日本を発っても、会場に選んだアリゾナ州ツーソンへの到着は早くて開幕2日前の夜。準備期間がわずかしかない。そのため、次週のうちに佐藤賢和キャディと田中剛コーチが先に渡米して初体験のコースチェックを行う予定。強行日程を乗り切る。

昨年プレーしたカリフォルニアのゴルフ場が、予選会場から外れたのも異例の体制を敷いた理由。「どんなコースでも自分がやるべきゴルフでコースを攻めていけるようにしたい。今週は良い結果が出なかったが、このコースで自分の今のゴルフができたのは収穫。自分次第だな、というところをすごく感じた」とシーズン終盤の正念場、大一番を見据えた。(宮崎市/桂川洋一)