◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日(23日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6595yd(パー71…

吉田鈴はメルセデスランキング51位に終わった

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日(23日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6595yd(パー71)◇晴れ(観衆4014人)

国内女子ツアー今季最後のフルフィールド大会が終幕し、メルセデスランキング(MR)50位までのシード争いが決着した。開幕前MR51位で迎えたルーキーの吉田鈴は通算イーブンパーの34位で終え、MR51位のままプロ1年目のシーズンを終えた。来季の第1回リランキングまでの前半戦出場権(同51位~55位)、“準シード”を得たが、目標だったフルシードを逃して涙を流した。

今季は34試合に出場し、5月「ブリヂストンレディス」を9位で終えたほか9月「住友生命レディス東海C」7位、10月「富士通レディース」6位と3度のトップ10に入った。しかし、8月には3試合連続で予選落ちを喫するなど夏場に調子を落とした。さらに11月「伊藤園レディス」の前に首を痛め、大事な局面で力を発揮できなかった。

「今年のダメだったところを繰り返さないことしかできない。(7秒沈黙して)きょうのラウンドは良くなかったですけど、夏場に一番(悪かったことの)原因があると思うのでもっと夏場がダメな選手で終わらないように頑張りたい」と涙を流した。

ルーキー都玲華は初シード

一方で、ボーダーライン上のMR50位で終えた都玲華は「こんなに体が動かなくなるなんて初めて。普段ポジティブなのであまり気にしていなかったけど、自分でも『こうなるんだ』となった」と緊張で極限状態だった様子を明かした。大会前のMRは49位。周囲の成績によってはシード圏外へ押し出される可能性はあった。

予選2日間を「68」「70」で回って18位で予選通過を果たすと、決勝2日間は「71」「73」で回って通算2アンダー26位でフィニッシュ。「きょうは途中、自分に『大丈夫。これを外しても死なない』とか、海を眺めて『世界は広い』とか意味わかんないことを唱えながらやっていた。こんな(感情になるのは)初めて」と必死のメンタルコントロールで山場を乗り越えた。

ルーキーシーズンを終え、改めて「シードを獲れたのは良かったところではあるけど、やっぱり『もっと上位に行けたんじゃないか』って。やっぱり悔しいなっていう思いの方が強い。でも、これがいまの実力。オフでは特に私の場合はショートゲームを徹底して練習して。来年もっと上位で戦って、優勝争いできるシーンを増やしていけるように頑張りたい」と思いの丈をぶつけた。(愛媛県松山市/石井操)

<メルセデスランキング45位から60位まで>
45/工藤遥加
46/天本ハルカ
47/泉田琴菜
48/サイ・ペイイン
49/大里桃子
50/都玲華
51/吉田鈴
52/ささきしょうこ
53/蛭田みな美
54/寺岡沙弥香
55/後藤未有
56/笠りつ子
57/高久みなみ
58/吉本ここね
59/川岸史果
60/政田夢乃