◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 2日目(21日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6590yd…

山下美夢有は3アンダー「69」のプレーにも首をひねった

◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 2日目(21日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6590yd(パー72)

最終18番のボギーフィニッシュが、この日ずっと感じていた山下美夢有の不満に輪をかけた。1Wショットはコースでも特にワイドなフェアウェイを捉えたものの、明らかにイメージより左へ飛んでいた。

その分だけ2打目の距離が残り、右手前ピンに寄せやすいアングルだったグリーン右は外しどころとしてセオリー通りではある。「右に置いててもいいんですけど、右に逃げすぎやし…。(ボールが)つかまったり、つかまらんかったりっていうのが結構あるんで、そこで縦距離だったり、ピンに絡むショットが打てていない(要因)」。思うようなドローボールを打てず、アグレッシブに攻め切れない状況で、保険をかけたショットにも微妙なズレが出た。チッピングがオーバーしてしのげなかった結果以上に“過程”が気になって仕方ない。

4つあるパー3を全てバーディとしたが…

折り返しの9番では2打目のキャリーがわずかに足りず、手前のバンカーにつかまった。ボールがあごにくっつき、両足をバンカーの外に置いて踏ん張らないといけない状況からナイスパーセーブ。キャディのジョン・ベネット氏とこぶしを合わせたシーンはポジティブに切り取れても、そこから勢いに乗り切れなかったことを悔しがる。初日「70」から「69」とわずかに良化したスコアも、4つあるパー3を全て獲った計5バーディも、内容をシビアに判断。「あんまりいい感じで寄ってるってわけではないので…」と首を振った。

プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)を争う世界ランキング1位のジーノ・ティティクル(タイ)が「63」と爆発して9打離されたとはいえ、通算5アンダー21位。それでも危機感を隠さない。修正ポイントを問われて「いっぱいありすぎて…。スイングの軌道だったり、リズムだったり、全てがダメ」とバッサリだった。

不満いっぱいでも21位で週末へ

何かを変えようとするのではなく、取り戻そうとすることにフォーカスできるだけの揺るぎない土台は間違いなく作り上げてきた。「自分のクセとか、そういうのをしっかり分かった上で、スイング改造とかはあまりしたくないことなので。やっぱり、シンプルがベスト」。今季のラスト36ホールを前に修正を急ぐ。(フロリダ州ネープルズ/亀山泰宏)