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ゴールデンステイト・ウォリアーズは今シーズンの戦績を9勝8敗(勝率52.9パーセント)としており、11月21日(現地時間20日、日付は以下同)終了時点でウェスタン・カンファレンス8位につけている。開幕5試合を4勝1敗と好スタートを切ったものの、これまで敵地で行われた12試合は4勝8敗と大きく負け越すなど、チームのパフォーマンスが安定していない。
開幕前からその動向に注目が集まっていたジョナサン・クミンガは、今シーズンのウォリアーズで真価が問われている。オフシーズンで制限付きFA(フリーエージェント)となっていたクミンガは、トレーニングキャンプ開始2日後まで契約がまとまらない状態が続いていた。最終的にチームオプション付きの2年4850万ドル(1ドル=156円換算で約76億円)の契約でウォリアーズ残留を決め、開幕戦からスターティングラインアップに名を連ねた。
爆発力のあるオフェンスを武器にウォリアーズの好発進を支えたクミンガは、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)に先発固定を明言させるほどの存在感を見せた。しかし、ウォリアーズはその後の7試合で5敗を喫し、ターンオーバーが増えたクミンガはベンチに戻されることとなった。『ClutchPoints』など一部メディアでは、クミンガが自身について「(敗戦の責任を負わされ)スケープゴートみたいに扱われているように感じる」と不満を口にしていると報じている。
チームにおける立ち位置が不安定なクミンガだが、チームメートのジミー・バトラーは「俺があいつのナンバー1ファンだ」とコメントし、過去の自身を重ねながらクミンガの現状に理解を示している。現地メディア『ESPN』の記事によると、バトラーはクミンガについて以下のように語っている。
「キャリアの中で、必ず“ここを越えれば転機が訪れる”という瞬間があるんだ。周りからは“まだ準備できていない”と言われても、自分では分かる。クミンガは、今ちょうどその段階にいる。俺もそこにいたことがある」
バトラーは、スペイン滞在中のオフシーズンにクミンガから電話をもらっていたことも明かした。契約交渉が難航していた状況について相談を受けたバトラーは「自分にとってベストなことをするんだ。君が置かれている状況は理解しているし、チームの誰も君に対して悪意なんて持ってない」と返したという。
クミンガの現状について「いろんな声が聞こえてくるだろうね。良い声、悪い声、どうでもいい声。でも、そんなものに自分が左右されちゃいけない。プレーを変えてしまうようなことがあってはならない」と激励の言葉を送っている。
クミンガは現在、膝の腱炎で直近4試合を欠場している。復帰後、“兄貴分”バトラーと共に今シーズンどのような活躍を見せることができるか。