◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 2日目(21日)◇フェニックスCC(宮崎)◇7117yd(パー70)◇…
◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 2日目(21日)◇フェニックスCC(宮崎)◇7117yd(パー70)◇晴れ(観衆2430人)
平田憲聖は2025年を米下部コーンフェリーツアーで過ごした。年間を通してプレーした日本人はひとりだけ。孤独な闘いに打ち勝つためには闘争心だけでなく、やっぱり癒しも必要だった。支えにしたのは愛犬のププとビビ…のイラスト。コースメモのカバーと、ウッドのヘッドカバーにプリントしてシーズンを迎えたという。
言葉の壁も高くそびえる海外ではイライラも溜まる。愛犬たち…のイラスト!はそんな時、フラストレーションをわずかでも少なくしてくれた。「アメリカで全然会えないんで。結構、カバーって見るじゃないですか、ラウンド中のメンタルのコントロールっていうか。怒ったときに、ちょっとこれを見て『かわいいな…』と思ったり」。効果のほどはさておき、平田がポイントランキング15位に入って、来季の米ツアー昇格を決めたのは事実である。
今シーズンの自身最終戦を通算4アンダーの6位で折り返した。4つスコアを伸ばして迎えた後半は第1打を右ラフに入れた15番でボギーを叩いた後、2打目をピンそば1.5mにつけた16番でバウンスバック。バンカーセーブに失敗した17番(パー3)の直後、18番(パー5)もバーディを取り返す。グリーン右サイドの「寄らない」バンカーからのサードショットをOKにつけ、自分の口から思わず「うまっ!」と飛び出すほどの一打を披露した。
米国のハードなコースで揉まれ、「向こうにも『本当にこれ、パー4か』というホールはあって、短いところと長いホールが入り交じったりするので、経験値は増えた」のは間違いないが、それで日本のゴルフ場が簡単に感じられるとは一概に言えない。「このコースの感覚がずっとあるので、(距離が)長くなってやっぱり難しくは感じます」と昨年までのイメージとのギャップを埋める作業が続く。
予選2日間で一緒にプレーしたニール・シプリーとは今季、主戦場を同じにしてともに昇格を果たした。身長190cmの巨漢選手とは同じ2000年生まれで、シーズン初めのバハマで同組になってから会話する仲になった。「僕、彼の肩くらい(の背丈)です。でも、ニールはあれで高めのカワイイ声をしてるんです(笑)。ホントにナイスガイです」とライバルの来日を喜ぶ。
来年の再渡米を前に、やっておきたいことがある。「コーンフェリーでもことし優勝できなかった。自分の中でも優勝っていうのはやっぱ大きい。4日目の終盤に良い位置でプレーできるように頑張りたい」。3打差首位の背中を逃すわけにはいかない。(宮崎市/桂川洋一)