◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 2日目(21日)◇フェニックスCC(宮崎)◇7117yd(パー70)◇…

前半4番で1Wのヘッドが損傷した松山英樹は3Wでのティショットを続けた

◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 2日目(21日)◇フェニックスCC(宮崎)◇7117yd(パー70)◇晴れ(観衆2430人)

アクシデントは前半4番で起こった。右サイドに流れていくボールにあきれ、持っていた 1Wを力なく地面に下ろすと、鈍い音が響く。木製のティマークに当たったヘッドのソールにキズが入った。ゴルフ規則4.1a(2)の「クラブを乱暴に扱った場合」に該当するシーンだったため、ラウンド中の修理・交換ができない。松山英樹は残りの14ホールを13本で戦うことを強いられた。

1Wの代役を急きょ背負わされた3Wでのティショットは、続く5番で右に大きく曲がった。レイアップした後、フェアウェイからの3打目をピンそば1.5mにつけて必死のパー。7番(パー5)の1打目は左のラフに曲げながら懸命にバーディを奪った。

ノーボギーでしのぐたくましさ

3Wを強振する場面はその後も続き、「7番などのミスもあったが、最後の方は少しずつ立て直せた」という。同じ組の小平智谷原秀人の1Wショットとそん色ない飛距離でコースを攻める。パーオンに失敗した10番は2mのパットを沈め、14番は左手前のバンカーから寄せてパーを拾った。

極めつけは15番。フェアウェイからのセカンドショットは打った瞬間、自ら「フォア―!」と声を発した。グリーン左手前ラフからの3打目はピン方向に約5mの松の木がそびえるアングル。後退を予感させる場面で、松山はウェッジを握り、ハイロブで事もなげに木越えのアプローチを繰り出す。「普通の高さではないですけど、落下する時も(枝に)当たる心配はなさそうだった。しっかり球を上げて距離感を出せれば」という狙い通り、2.5mにピタリと寄せた。「パーパットが入ったのは(先に決めた)小平さんがラインを見せてくれたので」。先輩プロの助けも借りてボギーを免れた。

3バーディ「67」でプレー

3バーディ「67」で回った全体の流れについて「1番のティショット、最初の3ホール目までのアイアンショットは良かった。それが2番と4番のティショットで壊れてしまった」と説明した。アクシデントを「自分が悪い」と反省しつつ、4番のミスの瞬間はクラブが損傷していなくても、その後は1Wを封印することも考えたという。「(3Wの)良い練習にもなると思いますし。精度が高いショットを打たないといけないところで、難しいホールもありましたけど、なんとかノーボギーで回れたのは良かった」とスコアメークには納得した。

首位に4打差の通算3アンダー、13位で決勝ラウンドに向かう。「良いドライバーが見つかることを祈りたい。見つからなければ、きょうと同じ感じでゴルフをする」。1W選びと、ファンへのサインは日没間際の午後5時過ぎまで続いた。(宮崎市/桂川洋一)