今年で4回目となる甲子園を使った大学準硬式の全国大会。3、4年生など上級生が多く選出される中、岡山大・上原大河は2年生な…

今年で4回目となる甲子園を使った大学準硬式の全国大会。3、4年生など上級生が多く選出される中、岡山大・上原大河は2年生ながら、この大会に選ばれている。

 「緊張はしますが、すごい経験をさせてもらっている」と表情は硬いものの、有意義な時間を過ごせていることは伝わってくる。

 岡山大の準硬式に入部したころは、「チームはこれから成長する段階だったので、全国大会に出場することが目標だった」と甲子園大会への出場意欲は低かったという。ただ前回出場した先輩の感想を聞かせてもらい、「2年生でも行けるなら行った方が良い」という一言で今回の応募を決意したそうだ。

 実際に先輩だらけではあるが、「レベルの高い選手を見て、気持ちが高まっている」と多くのことを吸収出来ている様子。21日に甲子園の土を踏めば、より貴重な経験になるだろう。

 そんな上原だが、甲子園に対して熱い思いを持っていた。

 「高校時代は全然届きませんでしたが、将来教員になって、違う立場から甲子園を目指したいと思っていました。それもあったから大会へ参加したところもあるので、自分の人生の軸になっている。中心になっていると感じています」

 高校は徳島の城南だったが、同級生は5、6人で全体でも10人前後という人数が少ないチームで、3年間で甲子園には届かず。最後の夏も2回戦敗退に終わった。手の届かなかった甲子園に、今度は教員としていきたい。そのために岡山大で教員を目指す日々を送るところに加えて、準硬式野球を選んだ。

この選択が上原の中では「選んで良かった」と語る。

 「近年、プロ野球選手が誕生していたので、準硬式は知っていました。岡山大に準硬式があることは最初知りませんでしたが、入学して分かったので、練習に行きました。レベルを含めて自由な大学生活が送れそうな雰囲気だったので、決めました」

 選手としてだけではなく、学生委員という一面も持っている上原。日程調整、試合運営など裏方の仕事をするが、「教員になればこういった仕事もある」と経験が積めている。その点を含めても準硬式を選んで良かったというのだ。

 だからこそ甲子園大会の運営をする先輩たちが「やっぱりすごいです」と改めて尊敬していた上原。そんな先輩たちと迎える甲子園へ「チームに勢いをもたらすバッティングをしたい」と意気込みを語った。

 と同時に「全国にすごい投手がいることを仲間に伝えつつ、全国大会で勝てるように、強豪私学に勝てるようにしたい」とこれからの目標も語った。

 4年生にとっては有終の美だろうが、3年生以下にとってはモチベーションに繋がる甲子園大会。聖地を経験しつつ、全国の舞台を1人でも経験することは、準硬式界全体の底上げになるだろう。上原は先輩たちから学んだことを踏まえて、これからどんな結果を出していくのか。甲子園大会はもちろん、その後の活躍も見逃せない。