第56回明治神宮野球大会は19日、東京・神宮球場で決勝があり、高校の部は九州国際大付(九州・福岡)が神戸国際大付(近畿…

 第56回明治神宮野球大会は19日、東京・神宮球場で決勝があり、高校の部は九州国際大付(九州・福岡)が神戸国際大付(近畿・兵庫)を圧倒して初優勝を決めた。九州地区は来春の第98回選抜大会で「神宮大会枠」を獲得。出場校数は4から5に増える。

 大学の部は、前回大会で初優勝した青学大(東都)が立命大(関西)を完封し、史上6校目となる大会連覇を果たした。

■投打に粒ぞろい

 大会計5本塁打と勢いに乗る神戸国際大付の強力打線を、身長187センチの1年生がねじふせた。

 九州国際大付の先発左腕、岩見輝晟(らいせ)の球速は140キロに満たない。が、長い腕から繰り出す直球は打者を詰まらせた。大きく曲がるスライダーを決め球に、三振を量産した。

 一回に四死球と暴投が絡んで失点したが、修正した。九回途中まで被安打3、11奪三振。「自分が投げてきた中で、一番良いピッチングができた」とほほえんだ。

 今夏は福岡大会決勝で西日本短大付に1―10と大敗し、甲子園にあと一歩のところで涙をのんだ。岩見も打ち込まれた。高いポテンシャルを生かしきれなかったが、実戦経験が増えるにつれて「低めに変化球を集められるようになった」。県大会、九州大会は投手陣の柱になった。

 打線も大会3試合で計31安打25得点と大暴れ。準々決勝で山梨学院、準決勝で花巻東(岩手)と今夏の甲子園に出た強豪校を破った。

 プロ野球楽天などに在籍した楠城祐介監督は、優勝の要因を「個々の能力の高さでしょう」と分析する。岩見だけでなく、準々決勝で本塁打を放ち、決勝でも3打点を挙げた1番牟礼(むれ)翔(2年)ら、粒ぞろいだ。

 秋の神宮球場で吹いた「九国旋風」。来春の選抜大会でも巻き起こす。(室田賢)