大谷の1試合3発で…放送席に起こった“異変” ドジャース戦を何度も届けてきた実況にとっても思い出深い1日となったようだ。…

大谷の1試合3発で…放送席に起こった“異変”

 ドジャース戦を何度も届けてきた実況にとっても思い出深い1日となったようだ。ドジャース・大谷翔平投手は10月17日(日本時間18日)、史上11人目となるポストシーズン1試合3本塁打を記録。3本目のアーチをかけた直後、放送席にはある異変が。この試合で実況を務めていたスティーブ・ネルソン氏が、当時の様子を振り返った。

 米スポーツ局「ESPN LA」の番組にゲスト出演したネルソン氏は、司会者から大谷について聞かれると、17日(同18日)のブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦で、大谷が3本目となる本塁打を放った直後、解説を務めたリック・マンデー氏との間に、コメントの“押し付け合い”が発生したことを明かした。

「私が(マンデー氏に)『進行をやってくれ』と言ったら、彼も『進行をやってくれ』って返してきたんです(笑)。私は、彼に『(もう)喋ることがない』と言ったんです。身振りも使おうとしましたが、それでも何も伝えられなかったんです。(お互い喋ることがなくて)私たちは50秒くらい沈黙していたんです」と、大谷が残した衝撃に2人とも言葉を失っていたという。

 大谷に続き打席に入ったムーキー・ベッツ内野手の1球目は何も話すことができなかったようで「だって、何も言えることがないですからね」と苦笑い。「今となっては、アンドリュー・フリードマン(編成本部長)の『ショウヘイ・オオタニのことで驚くことはもうない』という言葉を頼りにしていますが、(大谷の活躍を表現する)形容詞がなくなってしまったんです」と、自らの“表現力”が追いつかないほど、数々の偉業を成し遂げる大谷を称えた。

 この試合、大谷は「1番・投手」で投打同時出場。投げては7回途中10奪三振2安打無失点に抑え、ポストシーズン2勝目。打ってはポストシーズン史上11人目の1試合3本塁打の活躍でワールドシリーズ進出に貢献し、リーグ優勝決定シリーズのMVPに輝いた。(Full-Count編集部)