【天皇杯 準決勝 2025年11月16日(日)13:11キックオフ FC町田ゼルビアvsFC東京 国立競技場】撮影/原壮…
【天皇杯 準決勝 2025年11月16日(日)13:11キックオフ FC町田ゼルビアvsFC東京 国立競技場】撮影/原壮史(Sony α-1使用)
■2週連続の国立東京決戦
晴れ、気温17.8度。2万5961人の観客が訪れた国立競技場で、FC町田ゼルビアとFC東京の“東京ダービー”が行われた。
両者は1週間前のリーグ戦でも国立競技場で激突したばかり。その試合では、0-0で迎えた後半42分にカウンターから安斎颯馬がゴールを決めたFC東京が1-0の勝利を手にした。1週間後の準決勝では、序盤にチャンスを迎えながらも互いに無得点。長友佑都や相馬勇紀、望月ヘンリー海輝といった日本代表組もピッチ上で奮闘を続けたが、0-0のまま時計は進んだ。
“こう着状態”の中でも町田は焦らずに自分たちのサッカーを続けた。球際では激しく、そしてロングボールを有効に使って前線から圧力をかける。90分が経過してもゴールは生まれなかったが、町田の攻撃がボディブローのように効き、徐々にFC東京の守備陣を疲弊させていった。
■“自分たちらしいサッカー”で2得点
延長戦になっても試合の流れは変わらないままだったが、延長前半13分に町田がついに均衡を破る。
後方から昌子源がロングボールを蹴り込むと、後半途中出場のオ・セフンが空中戦で競り勝ってゴール前にボールを送る。先に反応したのはFC東京のCBアレクサンダー・ショルツだったが、背後から迫った町田の林幸多郎が気持ちを込めて足を伸ばす。「日頃からどういうポジション取りが良いのかを考えながらやっている成果」と振り返った林のループシュートがゴールに吸い込まれた。
追加点は延長後半の4分だった。この日も存在感抜群だった相馬勇紀が左サイドを突破し、中央へ折り返したボールにオ・セフンが合わせて試合を決める2点目をゲット。町田が“自分たちらしいサッカー”で2得点を奪い、クラブ初の決勝進出を決めた。
「胸に星をつけられるように、クラブの歴史を変えられるように決勝にのぞみたい」と黒田監督。決勝の相手はヴィッセル神戸。11月22日14時、再び国立競技場でキックオフとなる。
■試合結果
FC町田ゼルビア 2-0 FC東京
■得点者
103分 林幸多郎(町田)
109分 オ・セフン(町田)