歴史的な活躍を続ける大谷に比肩する選手は、今のところ見つからない(C)Getty Images 今シーズンもナ・リーグM…

歴史的な活躍を続ける大谷に比肩する選手は、今のところ見つからない(C)Getty Images

 今シーズンもナ・リーグMVPにドジャースの大谷翔平が選ばれた。エンゼルス時代を含め3年連続、通算で4度目の受賞は現役最多、メジャー史上でもバリー・ボンズの7回に次いで歴代単独2位の記録。そして過去3度に続き今季も満票での選出となり、大谷はMVPレースでも圧倒的なインパクトを残している。

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 今季メジャー3位となる55本塁打、またリーグトップのOPS1.014など、ドジャースの主砲として驚異的な打撃成績を残した他、投手でも14試合に登板。夏場から先発ローテーションの一角を担い、チームの連覇にも貢献した。“二刀流”にも磨きがかかり、すでに、来シーズンでも大谷がMVP最有力との予想も伝えられる中、ナ・リーグでのライバルとなりえるプレーヤーの名前も挙がっている。

 米メディア『FANSIDED』では11月15日、2026年シーズンを展望するトピックを掲載。今季の大谷のMVP受賞を振り返りながら、「オオタニを上回るには、歴史的な活躍が求められる」と主張している。その上で、「オオタニの支配力を考えれば、2026年のナ・リーグMVPを他の誰かが獲得するチャンスはほとんどない。しかし、そのオオタニを王座から引きずり下ろせる可能性があるとすれば」と前置きした上で、4人のプレーヤーを候補に並べた。

 1人目は、メッツのフアン・ソト。メッツ加入1年目の今季は6月以降より調子を上げていったと評しており、来季について、「シーズン通して好調を維持し、50本塁打前後を記録しチームをプレーオフに導ければ、MVP獲得の可能性もある」などと予想する。

 2人目には、フィリーズのカイル・シュワバーが続く。現在FAとなっていることで、「フィリーズと再契約するか、別のナ・リーグのチームに移籍するかによる」と前置きした上で、「仮に65本塁打を記録すれば可能性はある。現実的ではないが、56本塁打を打った今季を見ると、完全に不可能とも言えない」と論じている。

 さらに、「最大のダークホース」として、ナショナルズのジェームズ・ウッドの名前も挙がった。メジャー2年目で34本塁打、94打点をマークした23歳に対し、「後半戦は精彩を欠いたが、調整がうまくいけば飛躍的な成績を残す可能性は十分にある」と分析する。

 そして最後は、パイレーツのポール・スキーンズも候補の1人として紹介されている。サイ・ヤング賞受賞の右腕について同メディアは、「投手がMVPを獲得するのは非常に難しいが、可能性があるとすればスキーンズだろう」と指摘し、「今後の伸びしろを考えれば、印象的なシーズンを築き上げることも考えられ、決してありえない話ではない」などと見通している。

 トピックでは、「誰がオオタニから王座を奪えるのか」と問いかけ、候補の4人を現時点での対抗馬に位置付けているものの、やはり“二刀流スター”の優位は揺るがないだろう。大谷の5度目の受賞を脅かす、「歴史的な活躍」を繰り広げる選手が現れるのか。来季の大きな見どころの1つとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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