◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント◇武蔵丘GC(埼玉)◇6690yd(パー72)男子ツアーのグリー…

丸グリップにスイッチした

◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント◇武蔵丘GC(埼玉)◇6690yd(パー72)

男子ツアーのグリーン上で「〇グリップ」(ショット用グリップ)が流行していることには折に触れて紹介している植竹勇太に始まったこのムーブメントは、勝亦悠斗石川遼に伝播し、さらに桂川有人も「スパイダーツアーX」に丸いグリップを差して、10月の欧州ツアー「ジェネシス選手権」で優勝争いを演じた(4位フィニッシュ)。じわり来ているこのムーブメント、その流れがついに女子ツアーにも上陸した。

女子の発起人は永峰咲希。さすが女子ツアーきっての技巧派プロ。「マスターズGCレディース」の2日目から突如“〇”を試し、それからずっと使っているという。ナニが良かったのだろうか。

サークルTのファストバックに丸グリップしかもコード入り

「アライメントの効果が一番ですね」と永峰はヘッドを持ち上げてグリップを見せながら解説してくれた。「パッティングでグリップにある“面”が大事な時もあるけど、一方で邪魔する時もあって。例えば、私はスライスラインの時、左に球を出したいのに逃がして構えるクセがあって。それが丸いグリップに替えたことで、スライスラインでも左に向きやすくなりました。アドレスでひじの収まりが良くなった」と左ひじを押さえる永峰。「(スライスラインが構えづらいのは)視覚的な問題かと思っていたけど、意外とグリップの角とか面にやられていたんだろうなっていうのを、丸いグリップを試して気づきました」

デカヘッドとの相性がいい

さらに永峰は思わぬ副次効果にも気づいた。「丸いグリップはヘッドの動きに支配されにくい気がします。ですから今使っているパターのような慣性モーメントが強いヘッドやフェースバランスのヘッドなど真っすぐ動きたがる特徴を自然と活かせる」と言って見せてくれたヘッドは、スコッティキャメロンの大型ヘッド「スタジオスタイル ファストバック」。確かに丸グリップを使う選手は、みなマレット型だったり、スパイダーだったり、大ぶりなヘッドが多い。「クランクネックとかヘッドがしっかり開閉するタイプのパターには、丸グリップは難し過ぎたかもしれないです」と技巧派の感覚は鋭い。さらにグリップが軽くなったことで、「カウンターバランスになってヘッドがきいている感じがします」とイイこと尽くめのようだ。

丸グリップは〇だけにバーディ量産?

取材を終えてグリーンに向かっていった永峰は「あっ、丸に替えた一番の理由を思い出しました」とこちらを振り返ってひとこと。「“〇”だからバーディも来やすいと思ったんです(笑)」。おあとがよろしいようで。(編集部/服部謙二郎)