四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスの杉本 幸基投手(大垣日大―日本大)が12日、韓国プロ野球(KBO)…

四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスの杉本 幸基投手(大垣日大―日本大)が12日、韓国プロ野球(KBO)のKTウィズに移籍することが決まった。海を渡っての挑戦を前に「韓国には球の速い投手がすごくいる。球速では勝てないので、変化球のキレや精度、コントロールをアピールしたい」と抱負を口にした。

 韓国球界に変革の時が訪れている。今回の移籍は、今年1月に導入の決まった「アジアクウォーター制」を利用したKBO史上初の契約選手となる。同制度はアジア全域とオーストラリアの国籍を持つ選手を対象に、新たな外国人選手と1人契約できるもの。KBOは現状、外国人枠が3人となっていたが、今回の制度が適応されることで、各球団最大4人まで保有することが可能となる。

 選手の年俸、契約金、インセンティブ等も含めて上限は20万ドル(日本円で約3000万)。翌年以降に再契約を結ぶ場合は、毎年10万ドル(日本円で約1500万)ずつ引き上げることが認められている。

 移籍が決まった四国IL・徳島の杉本は大垣日大時代に甲子園も経験。日本大を経て徳島で3年間プレー。最速154キロの真っすぐに得意のカットボール、カーブを駆使する本格派右腕として腕を鳴らした。今シーズンは主に中継ぎとして活躍。3年目で自己最多の42試合、防御率3.05、5勝3敗の成績を残していた。

△KTの秋季和歌山キャンプに参加する杉本

移籍先のKTは今季71勝68敗5分の6位。杉本も「新しい球団ですが、投打にバランスがよく毎年ポストシーズンに出ているので、すごく強いいいチームな印象です」と話している。「アジアクウォーター制」を使っての移籍で注目が集まる中、「まずはしっかり1年間怪我なく一軍で投げ続けたい。今年は中継ぎになると思うので、ホールド、ホールドポイントを1番多く獲れるようにしたいと思います」と、新天地での活躍を誓っていた。

 今回の移籍でハ・ジェフン(SSG)、チャン・ヒョンジン(SSG)、杉本 幸基(KT)と徳島インディゴソックスOB3選手がKBOでプレーすることとなる。