大型契約の期待に応えられずに1年を終えたスコット(C)Getty Images 25年シーズンに悲願であった球団史上初の…

大型契約の期待に応えられずに1年を終えたスコット(C)Getty Images
25年シーズンに悲願であった球団史上初のワールドシリーズ連覇をやってのけたドジャースは、大谷翔平やムーキー・ベッツらを有する分厚い戦力が真価を発揮。もう十分なほどのタレント陣を抱えている。だが、メジャーリーグでヤンキース以来となる3連覇の期待がかかる来季向け、今オフもビルドアップに抜かりはない。
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すでに多くの大物が居並ぶFA市場において、カイル・タッカー(カブス)やコディ・ベリンジャー(ヤンキース)など、いわゆる“人気銘柄”の獲得に動くと見られているドジャース。その動静は球界関係者の間でも注目の的となっている。
世間の耳目を集めるドジャースの補強の行方に関しては、様々な意見が飛んでいる。そうした中で「スター選手に、優勝リング、そして資金力……全てを兼ね備えたチームはこれ以上を必要としない。だが、ドジャースのやり方は違う」と論じた米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者は「彼らは常に戦力強化を模索している」とし、今オフの大型補強の可能性を指摘した。
米球界のあらゆる移籍情報に精通するパッサン記者は、「ドジャースはカイル・タッカーとの10年以上の契約を望んでおらず、カイル・シュワバーも必要としていない」と断言。その上で25年シーズン中に怪我人が相次ぎ、シーズン終盤に崩壊したリリーフ陣の改善こそ「求められる動きだ」と論じた。
すでにロベルト・スアレス(パドレス)やピーター・フェアバンクス(レイズ)、デビン・ウィリアムズ(ヤンキース)など獲得の噂は枚挙に暇がない。そうした中でパッサン記者は「ドジャースの中で最も明白な動きは、タナー・スコットが姿を消した今、高額な資金を投じてクローザーに2度目の正直を期待することだ。彼らはFAになったクローザー、エドウィン・ディアスと契約すべきだろう」と強調した。
現在31歳のディアスは、今オフにメッツとの残り2年3800万ドル(約58億5000万円)の契約を破棄。今季62試合に登板し、28セーブ、防御率1.63をマークした実績を考えれば、FA市場の目玉の一人であって争奪戦は必至だが、豊富な資金力を持つドジャースならば勝算はあるとの見立てだろう。
昨オフに4年総額7200万ドル(約112億円)の大型契約をしながら、自己ワーストとなる9度のセーブ失敗と10被弾を記録したスコットの状態不安、そして佐々木朗希が先発として再調整される可能性を考えても、やはりドジャースの不安は否めない。
そうしたブルペンの懸念材料をドジャースはいかに解消していくのか。その行方は3連覇に向けた重要なキーポイントとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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