米メディアはロバーツ監督を「フランチャイズ史上最も影響力のある監督」と称賛した(C)Getty Images デーブ・ロ…

米メディアはロバーツ監督を「フランチャイズ史上最も影響力のある監督」と称賛した(C)Getty Images

 デーブ・ロバーツ監督率いるドジャースは、昨季に続いての世界一連覇を成し遂げ、2020年シーズンも含め、通算3度目のワールドシリーズ(WS)制覇を果たした。就任した2016年からロバーツ監督はドジャース史上でも突出した実績を残してきており、その手腕が改めて称えられている。

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 米メディア『CLUTCHPOINTS』では、1950年代から70年代にかけ球団最多となる4度の世界一を果たしたウォルター・オルストン氏、さらにその後21年に渡り指揮を執り、多くのファンの支持を得たトミー・ラソーダ氏といった歴代の名将とロバーツ監督を比較。実際の戦績では、ロバーツ監督が劣るとしながらも同メディアは、「ドジャースの202 年シーズンが、デーブ・ロバーツの評価にどのような影響を与えたかを考えてみる価値があるだろう」などと投げかけている。

 その上で、「最近のドジャースの支配的な成績は、ロバーツをフランチャイズ史上最も影響力のある監督として前例のない領域に押し上げた」と評価するとともに、“チームを団結させる能力”も長けていると訴える。

 同メディアは、「ほとんどの選手はタイトルを勝ち取りたいと願っているが、さまざまな個性を持つ選手たちに語りかける場合、監督の発言が大きな違いを生むことがある」などと指摘。続けて、「ロバーツは、キケ・ヘルナンデスのような口の立つ選手やミゲル・ロハスのような控えめな選手まで、共通のゴールのために戦う姿勢を作ることに成功している」と分析する。

 さらに、WS直前に話題となった、「野球を台無しにする」と語ったコメントにもフォーカスし、球界の“ヒール”的立場を受け入れることでより強さを際立たせたと振り返りながら、「ロバーツが就任した当時、ドジャースはポストシーズンでいつも失敗するチームと見なされていたが、彼はチームを常勝軍団へと進化させた」とこれまでの功績を評している。

 その上で同メディアは、「かつて、ラソーダ氏はドジャースタジアムを『地上の青い天国』と呼んだかもしれないが、ロバーツは対戦相手にとって決して楽園ではないチーム文化を築き、フランチャイズ史上最も影響力のある監督となった」と結論付けた。

 選手やファンも惹きつけながら、ロバーツ監督はメジャー史に残るチームを作り上げ、頂点へと昇りつめた。3連覇が懸かる来季の戦いでも、その手腕には大きな注目が集まることとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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