11月9日、帯広競馬場で行われた11R・クインカップ(BG3・4歳牝・ダ直200m)は、金田利貴騎乗の5番人気、カフカ…
11月9日、帯広競馬場で行われた11R・クインカップ(BG3・4歳牝・ダ直200m)は、金田利貴騎乗の5番人気、カフカ(牝4・ばんえい・金田勇)が勝利した。2着にホクショウレディー(牝4・ばんえい・坂本東一)、3着に2番人気のスカーレット(牝4・ばんえい・大橋和則)が入った。勝ちタイムは1:58.9(馬場水分2.0%)。
1番人気で島津新騎乗、クリスタルイプセ(牝4・ばんえい・岩本利春)は、8着敗退。
前日からゴール前の砂障害の撤去やロードヒーティングの稼働、第2障害のほぐしやロータリーハローの実施などを実施した走路状況において、馬場水分2.0%で行われた本レース。道中は第一障害を先頭で越えたガーネット号が先行するが、ほとんど一団のまま中間点まで進行。中間点あたりで先頭がスカーレットに入れ替わり、内からカフカも位置取りを上げるとガーネットと3頭で先団を形成。各馬慎重に息を入れながら第二障害を迎える。
第二障害下に一足早く到達したカフカが登坂開始。懸命に障害を上がっていく。スカーレット、ガーネット、クリスタルイプセと人気馬も続々と挑戦するが障害で苦戦。それを横目にカフカが先頭で障害を越えていった。先頭を行くカフカに少し間を置いて障害をクリアしたガーネットら後続も一団で追い上げるが、カフカの脚色が鈍ることなく力強くリードを守りきり、6月の柏林賞に続く重賞3勝目を飾った。2番手以降は4頭横一線になるも、ゴール前でわずかに抜け出したホクショウレディーが2着に入り、3着にはスカーレットが入った。カフカを管理する金田勇調教師、騎乗した金田利貴騎手はともにクインカップを初制覇となった。
1着 カフカ
金田利貴騎手
「勝てて嬉しかったですが、課題の残るレースでもありました。本当に馬が頑張ってくれたので1着になれました。今までハンデをもらう立場だったことで、重賞2勝することができましたが、ハンデを与える側になり、近走はずっと苦しいレースが続いていました。今開催から馬場が変わったことで、簡単ではないですがもしかしたら勝てるかもと思いました。スタートが決まればもう少し楽に行けたのですが遅れてしまい、追いつこうとしたらどんどん馬が進んで行ってしまったので、なんとか障害を越えさせることだけを考えていました。障害下で体感1秒か2秒しか止まれなかったのですが、それがあったからこそ膝をつかないで越えることが出来たと思います。ゴール前は無我夢中でただ必死に追いました。今回はこの馬場だったから勝てたということもあるのでそういったチャンスを掴めるようにしていきたいです。この世代の馬も強くなってきているので、今後も重賞を勝てるように頑張っていきたいです。いつも応援ありがとうございます。まだまだカフカとともに活躍できるように頑張りますので応援よろしくお願いします」
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金田師「勝ててびっくりしました」

金田勇調教師
「正直4歳の牝馬に710kgはきついかなと思っていたので、勝ててびっくりしました。良く我慢して走ってくれました。第二障害下はこの馬の課題で、一瞬でも止めることが出来たのは良かったです。障害を下りてからはそんなに猛追する馬もいないと思っていました。粘り強く歩いてくれて良かったです。ここまでレースで使おうと思っても相手が強かったり、重量が厳しかったりして断念をしていましたが、回避を続けるわけにもいかなかったので調整は難しかったです。夏場は無理をせずに過ごさせていたので体調は良かったと思います。この馬の良いところでもありますが、がむしゃらな性格なので、数秒でも息を入れることができれば良さを引き出せると思います。これからももっと厳しい戦いの中で結果を出せるように頑張りますので、よろしくお願いします」
カフカ 51戦12勝
(牝4・ばんえい・金田勇)
父:インフィニティー
母:コハル
母父:ケンジュオー
馬主:高橋健二
生産者:加納詩織
【全着順】
1着 カフカ
2着 ホクショウレディー
3着 スカーレット
4着 イワキエンジェル
5着 スマイルカナ
6着 ガーネット
7着 ヨシノヒメ
8着 クリスタルイプセ
9着 オオネガイキンヒメ
10着 カツエアリー