11月6日から9日まで、WRC・世界ラリー選手権の第13戦『ラリージャパン』が愛知県と岐阜県を舞台に開催された。世界を…

 11月6日から9日まで、WRC・世界ラリー選手権の第13戦『ラリージャパン』が愛知県と岐阜県を舞台に開催された。世界を転戦するラリーカーが日本ならではの街並みを走り抜ける姿がエモーショナルだと注目を集めている。

【映像】城下町に美爆音、街角曲がり沿道は大声援(実際の様子)

 WRCでは、ステージとステージの間の区間は「リエゾン」と呼ばれ、一般公道を国ごとの交通規則に沿って自走で移動することになる。ラリージャパンでも、日常的な日本の風景のなかを巨大なエアロパーツを付けたラリーカーが爆音を響かせながら走っていくシーンが見られ、いい意味でギャップを感じられる、同イベントの風物詩となっている。

 なかでも日本らしさを代表するものといえば、岐阜県恵那エリアのリエゾン区間がある。かつて岩村城下町として栄えた歴史的景観の残る街並みは、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている。この日本古来の姿を残した伝統的風景をGRヤリスが走行する姿は美しく、胸を打たれる。

 このシーンを見た解説担当の山本氏は「非日常の中の日常」 とコメントしているが、沿道にたくさんのギャラリーが詰めかけ、大人も子どももラリージャパンの旗を振って声援を送っているシーンは、見ているだけで心温まるもの。ラリージャパンでは、他にも伊勢神トンネルや熊野神社といった魅力的な観戦ポイントが数多く存在する。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)