山本はWS3勝とまさにフル回転の活躍を示した(C)Getty Images ドジャース・山本由伸の偉業に改めて注目が高ま…

山本はWS3勝とまさにフル回転の活躍を示した(C)Getty Images
ドジャース・山本由伸の偉業に改めて注目が高まっている。
加入後2シーズン目となった今季は先発陣の柱としてチームをけん引、さらにワールドシリーズでは第2戦で完投勝利を挙げると第6戦に先発、第7戦では中継ぎで連投とまさにフル回転となった。
【動画】最後は併殺斬り!山本由伸が2年連続世界一を決めたシーンを見る
特に現地11月1日に行われたWS第7戦では9回途中から登板すると、2回3分の2を無失点、魂の34球を投じ、「中0日」で強力ブルージェイズ打線を封じ込める驚異のパフォーマンスを見せた。第2戦、6戦、7戦の勝利投手となり、WS3勝で日本人選手としては松井秀喜氏(ヤンキース)以来の圧巻のMVP、球団初の連覇の立役者となった。
そんな山本の熱投とともに投球時のあるふるまいにも注目が高まっているという。
米メディア『スポーツイラストレイテッド』では5-4で迎えた延長11回裏の場面に目を向けた。
1点を追うブルージェイズは先頭が主砲、ブラディミール・ゲレーロJr.から打席が回ってきた。
ここで「中0日」の登板で体力も極限まで追い込まれていたと見られる山本が帽子のつばに手をあてて、ゲレーロJr.に敬意を示したのだ。
同記事では一流の打者に対するリスペクトを忘れない山本の仕草に対する、現地ファンの声を掲載。「多くの人に見逃されたかもしれないが、これはこの夜の最もクールな瞬間だった」「スポーツの純粋さが、帽子のつばに手をやる行為に凝縮されていた」「一流のふるまいだ!」「私は野球をして育ったが、このような瞬間が野球をもっと好きにさせてくれた」「真の勝負師がお互いを認め合う瞬間」など、広く称賛を集めたと伝えられた。
山本は結局この打席でゲレーロJr.に二塁打を浴び、一死一、三塁のピンチを招いたが、最後は併殺に打ち取り、劇的な幕切れとなった。
WSの異次元パフォーマンスには同僚の大谷翔平が「世界でナンバーワンの投手」と絶賛、デーブ・ロバーツ監督、ドジャースナインからも続々と評価の声を多く集めた山本だが、常に真摯に相手と向き合う姿勢でも一層、ファンを増やしたようだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】右腕が築いた“完璧な10月” 山本由伸の数字が物語る「ドジャースの伝説」足り得る理由
【関連記事】ヤ軍が見誤った山本由伸の価値 衝撃連投に“495億円の出し惜しみ”を米記者が悔恨「ヤマモトはヤンキースが好きだった」
【関連記事】大谷翔平の最大級賛辞「由伸が世界一の投手だと皆が思ったんじゃないかなと」 伝説同士となった後輩右腕のMVPに拍手